
山形県米沢市を通る奥羽本線・峠駅から8キロ。細く曲がりくねった険しい坂道を登りつめ、車を降りて吊り橋を渡る。さらに急勾配の坂を登ってようやく辿り着く姥湯温泉・枡形屋は、吾妻連峰の北側、山形県では最高地となる標高1300メートルの奥深い谷間に位置する秘境の温泉宿だ。
姥湯は室町時代の後期、金山を探す山師が山姥に教えられ発見されたことから名付けられ、500年近い歴史を持つ。大日岳の麓、白濁した硫黄の源泉が流れる前川に面した枡形屋は四方を山々に囲まれている。あらわになった山肌、そして渓流には崩れ落ちた巨岩が転がり、南宗画を思わせるような荒々しい景観はまさに秘境である。
岩壁から噴出する6か所の湯口のうち特に成分の濃い源泉を湯畑に引き込み、溜め枡で自然冷却した後に1つの大露天風呂と女性専用露天風呂に注ぎ込む。大岩を使用して作られ、青みがかった乳白色の湯がきらめく大露天風呂は山の偉観に風情を添える。
背後にはコメツガ・ブナ・ダケカンバなどの原生林が生い茂り、時折カモシカが姿を見せる。標高1538メートルの薬師森への登山道も整備されており、初心者でも気軽に登ることができる。道すがらの樹林帯ではチングルマやイワカガミ、ギンリョウソウなどの高山植物も目を楽しませ、約45分の道のりを経て山頂に登れば、高倉山や吾妻山の尾根がパノラマを描く。
雪深い地域のため4月下旬から11月上旬のみの営業となるが、春の新緑や岩
肌に秋の紅葉の美しさは名高く、長く険しい道のりを越えても多くの人が訪れる。
緑萌える山、岩肌に舞い落ちる深紅。谷川の音と鳥のさえずりを聴きながら
荘厳な渓谷美を眺める愉悦のひとときのためなら、道のりはちっぽけな代価な
のかもしれない。
肌に秋の紅葉の美しさは名高く、長く険しい道のりを越えても多くの人が訪れる。
緑萌える山、岩肌に舞い落ちる深紅。谷川の音と鳥のさえずりを聴きながら
荘厳な渓谷美を眺める愉悦のひとときのためなら、道のりはちっぽけな代価な
のかもしれない。
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<DATA>
姥湯温泉 枡形屋
住所: 山形県米沢市大沢姥湯1
電話: 090-7797-5934 HP: http://www.ubayuonsen.com/ 泉質: 単純酸性硫黄泉
源泉温度51℃、加水・加温なし
露天風呂: 2(混浴、女性) 内湯: 2(男性、女性) 営業期間: 4月下旬〜11月上旬 -




















