「ほろ酔い蕎麦屋めぐり」特別企画
この夏もう一度訪れたい蕎麦屋
「生酛のどぶ」が飲める上に十割蕎麦があれば文句なし 「蕎麦きり さいとう」(埼玉・伊奈町)
「生酛のどぶ」が飲める上に十割蕎麦があれば文句なし 「蕎麦きり さいとう」(埼玉・伊奈町)
  蕎麦を手繰るより前に、酒瓶を見ただけでもうノックアウト寸前になった。「神亀・ひこ孫」「竹鶴」「辧天娘」そして「生酛のどぶ」。『男の隠れ家』本誌で取材した「どぶ」を蕎麦屋で見たのははじめてだ。純米お燗派としてはうれしい限りである。

 「純米酒は味がどんどん変化していく楽しさがある。料理と合わせたときに時たま起こる奇跡。酒と食べ物の相性によってえも言われぬ甘みが出せたらいい」と二代目の齋藤健司さんは燗して飲む純米酒ばかりを揃えている。

 「どぶ」の加藤克則杜氏や「竹鶴」の石川達也杜氏も来店。最近では加藤杜氏を招いて酒の会もはじめたそうで、杜氏と仲がよい蕎麦屋さんも珍しい。

  蕎麦は2種。せいろ(650円)は音威子府産のキタワセを丸抜きから自家製粉、外2で打つ。写真の十割せいろ(750円)は福井産。ほかの産地を使うこともある。製粉前に丸抜きをハンドピックして変色や割れたものを取り除いてから石臼で挽き、無フルイで打っている。モチモチ感があって、蕎麦の風味が感じられる。

  京都「じん六」のご主人との出会いによって、微粉にこだわるようになった。

 「粗挽きは穀物の甘さが濃くなる感じですが、微粉はいかにも“草の実を喰ってるなぁ!”という実感がして、まるで夏山登山で藪漕ぎをしているような風味にショックを受けました。福井の蕎麦は微粉のほうが面白い味になります」

  地元客にも愛されて店の雰囲気がすこぶるよい。これも店の魅力の一つとして特筆すべきことだろう。
「どぶ」とお通し2種。自家製山葵漬(左)とクリームチーズの味噌粕和え(右)が旨い。
「どぶ」とお通し2種。自家製山葵漬(左)とクリームチーズの味噌粕和え(右)が旨い。
手挽きの蕎麦粉をブレンドした モチモチ十割蕎麦がおすすめ
「蕎麦きり さいとう」
埼玉県北足立郡伊奈町小室9819-1
TEL:048-722-2725
営業時間:
平日11:30~15:00 17:00~20:00 
土日祝日11:30~20:00
(売り切れ終いの場合あり)
定休日:
月曜(祝日の場合は翌日)
アクセス:
JR「大宮」駅より埼玉新都市交通で約20分、「伊奈中央」駅下車、徒歩約2分
おいしいそばの店で涼味を手操る
男の隠れ家9月号
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信濃1号の十割蕎麦を食べたくて
「 生酛 のどぶ 」が飲める
手挽きの蕎麦粉をブレンド
自家栽培の蕎麦は鮮やかな緑色
夏でも燗酒派に おすすめ
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