「ほろ酔い蕎麦屋めぐり」特別企画
この夏もう一度訪れたい蕎麦屋
信濃1号の十割蕎麦を食べたくて アクセスが悪くても行きたくなる 「蕎麦よしの」(東京・あきる野市)
信濃1号の十割蕎麦を食べたくて アクセスが悪くても行きたくなる 「蕎麦よしの」(東京・あきる野市)
  最寄り駅からいささか遠い。それでも行きたくなる蕎麦屋さんである。理由の一つは店の佇まいだ。山口長男の抽象画が飾られているほかに、テーブルと椅子だけ。シンプルな店内は蕎麦にひたむきに打ち込んでいるご主人・吉野進さんの心象風景のようである。庭に続く借景を眺めながら酒を飲むのは、なんとも言えず気持ちがよい。

  理由のもう一つはもちろん蕎麦である。東京時代の「翁」高橋邦弘さんの蕎麦に出会ったのがきっかけで蕎麦をはじめて、18年前から自家製粉に取り組んでいる。

  蕎麦は契約栽培の黒姫産「信濃1号」。これを1年分仕入れて冷蔵保存。「味が上品でコクがある。強烈な香りはないが、じわじわと柔らかい味が続く」ような味わいがあるという。

  写真はせいろ(750円)。つなぎを入れないで十割で打っている。のど越しを重視して、フルイのメッシュは40番。以前よりも粗く挽くことで、そばらしさが増した。

 「粗さよりも風味や香り、コク、噛んだときの食感など全体のバランスが大事」という考えだ。早くから自家製粉、十割蕎麦に取り組んでいただけに、蕎麦には一家言ある。

 「新蕎麦は旨いものじゃない。えぐみ、青臭さがあってそば本来の甘みが出てこない。甘みが出て美味しくなるのは2月ごろから。真空パックに入れて冷蔵保存すると、5月ごろからよくなって一番のベストは7、8月。色がきれいで香りもよい」

  つまり、今がご主人おすすめの、蕎麦が美味しい時期。そうと聞くとまた行きたくなってきた。
庭から付近の山までガラス戸越しにあきる野の豊かな自然を鑑賞できる。
庭から付近の山までガラス戸越しにあきる野の豊かな自然を鑑賞できる。
「 生酛 のどぶ 」が飲める上に 十割蕎麦があれば文句なし
「蕎麦よしの」
東京都あきる野市菅生818-2
TEL:042-558-5313
営業時間:
11:00~15:00(売り切れ終い)
定休日:
月曜
アクセス:
JR五日市線「秋川」駅より徒歩40分
または菅生高校行きバス15分「若宮」バス停下車徒歩1分 (西多磨霊園正門前)
おいしいそばの店で涼味を手操る
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信濃1号の十割蕎麦を食べたくて
「 生酛 のどぶ 」が飲める
手挽きの蕎麦粉をブレンド
自家栽培の蕎麦は鮮やかな緑色
夏でも燗酒派に おすすめ
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