2017/11/29

「おんせん県は、毎日がプレミアムフロイデー」大分県が最新PR動画を公開

一昨年、シンクロと温泉を掛け合わせたユニークなPR動画「シンフロ」で話題をさらった大分県が、第2弾となる「プレミアムフロイデー」のプロモーションビデオを公開した。

 

 

働き方改革が多様な視点で語られる昨今、温泉の源泉数・湧出量ともに日本一を誇る大分県はこの動画で働き方と同様に休み方の提案したいという。実際、動画を観ているだけで「休みをとって温泉に入りたい!」と思わせてくれる楽しい仕上がりで、[休み=温泉=楽しい!]という構図が見事に表現されている。さらにミュージカル仕立てにすることで、日本人だけでなく海外の人々にも温泉の楽しさが伝わる作りはお見事。陰鬱なオフィスシーンから一転、広大な温泉の敷地で繰り広げられる壮大なミュージカルに世界中の視聴者の目は釘付けになることだろう。Premiumの「P」がよく見ると「ゆ(=湯)」なのもイイ。さてこの動画、撮影地は大分が世界に誇る温泉地・別府だろうと思っていたら、実はさらに山奥へと入ったところにある九重町なのだそうだ。「なんだ、別府じゃないのか」と思う人もいるかもしれないが、前述したように温泉の源泉数・湧出量が日本一の大分県では、県内のいたるところから温泉が湧き出しており、映像のような豊富な湯量のところから泉質に特徴のあるところまで、様々な温泉が楽しめるのだ。そこで今回は「おんせん県おおいた」の温泉事情を確かめるべく、この動画が撮影された九重(ここのえ)町の九重星生(ほっしょう)ホテルをはじめ、県内の温泉をいくつか回ってみることにした。

 

 

今回利用した航空会社は九州方面を中心に運航するソラシドエア。主に羽田空港から発着しており、首都圏からのアクセスが良くとても便利。とくに東京在住や城南地区に住む人にとって家の近くから乗ることができ、お得な運賃で且つ機内サービスも充実していて人気。羽田空港6時35分発(大分空港8時25分着)、大分空港20時10分発(羽田空港21時40分着)を選択すれば、たとえ日帰り旅行だとしても12時間近く大分に滞在可能だ。また搭乗中には、九州にこだわった飲み物が無料なのもうれしいポイント。

 

星生温泉 九重星生ホテル

 

大分空港から車で約1時間半。熊本県との県境にほど近い玖珠郡九重町にある星生温泉は、嘉永6年(1853年)に発見された酸性緑礬泉の温泉。この酸性緑礬泉、皮膚病・胃腸に効果があるとされ、地元では薬湯とも呼ばれているという。九重星生ホテルでは酸性緑礬泉に加え、蒸気泉の単純泉、自然湧出の硫黄泉・冷鉱泉と合計4つの泉源があり、大展望露天風呂「山恵の湯」でこれらすべての湯が楽しめる。そしてこの山恵の湯こそが、「プレミアムフロイデー」のプロモーションビデオの撮影地だ。なぜここで撮影されたのかを聞いてみると、そもそもの理由は「広さ」の問題によるものだという回答が。ミュージカル仕立てということで生バンドの機材を持ち込んだり、ダンサーが踊ったりするには、かなり広い露天風呂のスペースが必要だったらしく、九重星生ホテルの山恵の湯に白羽の矢が立ったそう。実際に脱衣場から内湯を通って露天風呂に出てみると、ビックリするほど広いのがわかる。敷地内には岩風呂や打たせ湯などがあるが、中でも目を引くのが大きな桶風呂。この桶には4つの泉源のうち、酸性緑礬泉がたたえられている。酸性緑礬泉は酸が強くて、コンクリートやブロックは溶けてしまうのだとか。なんと、そのpH値は2.05。湯治で有名なpH値2の草津温泉とほぼ同じ値だ。これは体に良さそうだ。

 

<公開シーンと撮影場所>

 

 

 

 

 

九重星生ホテル

大分県玖珠郡九重町田野230番地

☎0973-79-3111

 

 

 

 

 

 

 

 

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ここからは大分県内にある注目の温泉をいくつか紹介しよう。別府だけじゃなく、県内のいたるところに面白い温泉があるところはさすが「おんせん県おおいた」。

 

海門温泉(豊後高田市)

 

 

昭和の町・豊後高田市が誇る「くにさき六郷温泉」のひとつ、海門(かいもん)温泉。塩分の濃度の高さは大分県で湧出される温泉の中でもトップクラスで、実際に舐めてみるとまるで「温かい海水か?」と思うほどしょっぱい。また同時に鉄分も多く含有し、湯口から出てくるときは無色透明なのに、湯船に着水する頃には酸化して褐色になる。洗い場のタイルが赤いのは鉄分のサビによるもので、お湯自体のニオイはサビっぽさが強いが決して嫌なニオイではなく、むしろ体に良さそうな感じがするから不思議。

 

 

海門温泉
大分県豊後高田市中真玉1778-8
☎0978-25-5305
泉質/塩化物泉
効能/やけど・慢性皮膚炎・虚弱児童・慢性婦人病・月経障害・神経痛・冷え性・筋肉痛・切り傷など
営業時間/平日14:00~20:00、土日祝11:00~20:00
定休日/毎月第2・4木曜日
入浴料/350円

 

 

 

<豊後高田市のグルメ>

 

九州ではめずらしく、豊後高田市のイチ押しグルメは「そば」。10年ほど前から本格的に生産が始まったが、あっという間に県内トップの作付面積となり、今では西日本でもトップクラスになったそう。「豊後高田そば」には市による厳格な手打ちそば認定店制度があり、現在の認定店はわずか12軒。それでも6月中旬解禁の春そば、10月下旬の秋そばを求めて、県内外から多くのそばファンが豊後高田市を訪れる。

 

SOBA CAFE ゆうひ

 

 

日本の夕陽百選にも選ばれた真玉海岸をテラスから眺められる豊後高田市手打ちそば認定店。豊後高田産のそば粉を使用した二八そばは、毎朝店内で手打ちしている。写真はざるそばとサクサクのミニ岬かきあげがセットになった「恋叶セット」(1000円)。ざるそばのツユは濃いめの味付けで、東日本の人でも違和感なく味わえる。左下のダッタンそば茶おにぎりは可愛らしいハート型。

 

 

SOBA CAFE ゆうひ
大分県豊後高田市臼野5125
☎0978-25-8533
営業時間/11:00〜日没+1時間
定休日/火曜日(祝日営業、翌日休み)

 

 

 

 

 

 

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七里田温泉(竹田市)

 

 

くじゅう連山の山麓に佇む七里田温泉館は、内風呂・露天風呂・打たせ湯などが楽しめる「木乃葉の湯」と炭酸泉の「ラムネの湯」が人気の立ち寄り共同浴場。ともに源泉かけ流し天然温泉で、源泉温度56℃の木乃葉の湯は褐色系のにごり湯、源泉温度36〜37℃のラムネの湯は無色透明で多数の炭酸ガスの気泡を含んでいる。とくにラムネの湯は浴槽内の溶存炭酸量が日本最高レベルと称され、4〜5人も入ればいっぱいのこじんまりとした湯船に入るためには順番待ちすることもあるほどの人気(湯温が低いので、上がるまでに相当時間がかかるのも理由のひとつ)。お湯に浸かると体中を炭酸の泡が包み込む様は驚きだ。

 

 

七里田温泉館
大分県竹田市久住町有氏七里田4050-1
☎0974-77-2686
泉質/マグネシューム・ナトリウム・炭酸水素塩泉(炭酸泉)
効能/神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩など(入浴)慢性消化器疾患、高血圧、糖尿病、肝臓病他(飲用)
営業時間/9:00~21:00
定休日/毎月第2火曜日
入浴料/「木乃葉の湯」大人300円・子供200円(中学生以下)・3歳未満無料、「下湯(ラムネの湯)」大人500円・子供300円(中学生以下)・3歳未満無料

 

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天ヶ瀬温泉(日田市)

 

 

別府、由布院とともに “豊後三大温泉”と称される日田市の天ヶ瀬温泉は、1300年の歴史を持つ名湯。なかでも有名なのが、玖珠川の河川敷にある露天共同温泉「神田湯(じんでんゆ)」。上の写真のように川のすぐそばで温泉に入ることができ、さらに周囲には何も囲いのない状態なので、おそらくこれ以上開けっぴろげな温泉はどこにもないのではというくらいの開放感が味わえるはずだ。もちろん周囲のホテルや通行人からは丸見えなので、入浴の際は専用に用意された湯浴み着(有料)を着てから入ろう。

 

 

天ヶ瀬温泉 神田湯
大分県日田市天瀬町桜竹362-1
☎0973-57-2166(日田市観光協会天瀬支部)
泉質/ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(高温泉)
効能/慢性リウマチ、慢性皮膚病、婦人科疾患
営業時間/9:00~23:00
入浴料/100円

 

 

<日田市のグルメ>

 

日田といえば、今や全国的に有名になったご当地グルメ「日田やきそば」。実は日田にやきそば店はなく、なぜかラーメン店で食べるのが常識なんだとか。ラーメン店に行くと、厨房には大きな鉄板が据え付けられ、お客さんも当たり前のように「やきそばひとつ!」と注文するのが普通の光景だという。日田やきそばの特徴は、表面がパリっと焼かれた麺と大量のもやし。ガツンと食べたい人に是非オススメ。

 

味の珍さん

 

 

JR日田駅から徒歩7分の場所にある「味の珍さん」。地元商店街の会長も務める店主の梅木さんが、実際に厨房で日田やきそばを作るところを見せてくれたが、麺を焼き付けた後に具材を入れてからのスピードがとにかく早い。丸い塊だった麺をほぐしながら具材と混ぜ合わせる様子は、シャッタースピードが遅かったらうまく撮れないほど。出来上がった日田やきそば(680円)は、濃いめの色だが味はあっさりなので女性でもペロッといけそう。店名の「珍さん」は、先代(梅木さんのお父さん)の師匠の名前だとか。

 

 

味の珍さん
大分県日田市三本松1-7-21
☎0973-22-2504
営業時間/11:00〜20:00
定休日/不定休

 

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別府温泉(別府市)

 

ここまで駆け足で大分県内の温泉を紹介してきたが、最後は「おんせん県おおいた」の顔ともいえる別府温泉。だが今回は大分県内にある別府以外の温泉を取り上げるのがテーマなので、ここでは温泉そのものではなく、現在別府で開催されているイベントを紹介しよう。

 

 

別府市では国際的に活躍する1組のアーティストを招聘し、別府を舞台に開催する個展形式の芸術祭「in BEPPU」を昨年から開始。第2回目となる今年は、シンガポールのマーライオンやニューヨークのコロンブス像を作品化したことで知られる西野 達氏が招聘された。西野氏が別府を舞台に作り上げたアートは、別府のシンボル・別府タワーや別府の英雄・油屋熊八像(写真)を作品の一部として使った大胆なもの。普段は別府駅前に立つ油屋熊八像が、位置はそのままに周りをホテル(油屋ホテル)で取り囲まれていたり、凡人にはなぜ思いついたのかさっぱりわからないアートが市内のいたるところに登場している。開催期間は今月24日までなので、興味のある人はお早めに。

 

 

西野 達 in 別府

会期/2017年10月28日(土)〜12月24日(日)

会場/別府市内各所

inbeppu.com

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