2016/02/22

忍者の末裔を発見?! 滋賀県甲賀市で「甲賀流忍者復活祭」開催

 

IMG_2861忍者といえば「ニンニンニン」ということで、一般社団法人 日本忍者協議会によって昨年から2月22日(ニンニンニン)は「忍者の日」と制定されたことをご存じだろうか。この忍者の日に合わせ、全国の忍者にゆかりある町などでは様々なイベントが企画されているが、その中でもおそらく一番大きな忍者イベントが2月21日、滋賀県甲賀市の忍の里プララで開催された。

 

「甲賀流忍者復活祭」と題されたこのイベントは甲賀市をあげて企画された大々的なもので、同市の中嶋市長が中心となった本格的な行政主体の催し事だ。その大きな開催目的は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて甲賀市への観光需要拡大」で、そのためにも市固有の資産である甲賀流忍者を観光の目玉として盛り上げるキッカケとするのが今回のイベントの主旨。のべ5500名を動員した会場には “にんじゃえもん” をはじめとする地元ご当地キャラ10体も登場し、忍者によるアクロバットパフォーマンスや和太鼓演奏、風呂敷で頭巾を作るワークショップ、手裏剣戦隊ニンニンジャーショー&握手会など、大人から子どもまで楽しめる内容が満載だった。だが、ここまでは巷によくあるイベントと同じもの。今回の「甲賀流忍者復活祭」の見どころはここからだ。

 

 

 

 

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かつて存在した水口岡山城を模したエアバルーン

ご当地キャラ10体も登場し、子どもたちも大喜び

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忍者装束で意気込みを語る中嶋市長

 

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会場の近くには、本物の甲賀流忍者屋敷が。甲賀五十三家筆頭・望月出雲守の旧宅だ

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様々な形の手裏剣。同屋敷では手裏剣投げや貸衣装による忍者体験も楽しめる(別料金)

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篠網襲衣(くさりかたびら)や水蜘蛛など、忍者ならでは道具もたくさん展示されている

 

甲賀市は、忍びの里として名高い同市に今も感じられる甲賀流忍者たちの面影、そして存在を調査することを目的に『甲賀流忍者調査団 ニンジャファインダーズ』を結成。つまり、忍者の末裔を探すための調査団を組織したわけだ。ニンジャファインダーズは、甲賀市のおよそ3万5千世帯の中から甲賀五十三家と同じ名字の725世帯に「忍者の末裔ですか?」と質問状を郵送。すると224世帯から、何かしらの回答が届いたという。この調査方法は研究者だけではなかなか実施できないが「市が動いたのは大きい」(甲賀忍術研究会・井上直哉氏)ようで、文献なども残っていたのがわかったそうだ。そして調査結果をテーマにしたトークセミナーの最中、ついに同市水口町在住の甲賀流忍者の末裔・伴資男さんが登場。市内で農業を営んでいた伴さんは、今回の調査で島原の乱を鎮圧するための軍勢に参加した甲賀流忍者10名のひとり・伴五兵衛の子孫と判明した。「親からも忍者の子孫とは聞かされたことがない」と語る伴さんだが、残された家系図や古文書などを紐解くと間違いないようだ。まさにこのイベントのタイトル通り、甲賀忍者が復活したわけだ。

 

忍者に関わりのあるゲストを招き、調査団の調査結果をテーマにしたトークセミナー

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ついに発見された甲賀忍者の末裔・伴資男(すけお)さん(右)。中嶋市長もホッとした表情

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甲賀市観光協会公認アーティストに任命された手話シンガーソングライターのyokkoさん

 

 

今回の調査では甲賀市内に住む、五十三家と同じ名字の世帯が対象となったが、その他の名字の忍者がいた記録もあり、市外・県外にも末裔がいる可能性は当然あるということで、中嶋市長は『甲賀流忍者調査団 ニンジャファインダーズ』の活動続行を宣言。これからも同市では忍者の末裔探しを引き続き行うことが決定した。その名称から一見すると戦隊ヒーローのような印象の同調査団だが、わからないことだらけの忍者の歴史研究に大きな結果を残したのは紛れもない事実。さらなる調査で次々と謎を解明してほしいところだ。

 

甲賀流忍者調査団ニンジャファインダーズ
www.koka-ryu-ninja.jp

 

甲賀流忍者屋敷
www.kouka-ninjya.com

 

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