

春の山菜が姿を消すころ、秋田では初夏の幸が市場に並び始める。これからの季節は栽培ものが影を潜め、天然ものが多く登場し始める。中でも五城目町は山菜朝市が週に2~3回開かれるという山菜の都だ。
山菜王国・初夏の秋田が日本一の収穫量を誇る“ねまがりだけ”。北国に育つ笹の一種で、秋田では筍といえばこれを指す。直径2cm前後、長さ15cm前後の細い筍は、秋田の収穫量が日本トップの座を誇る。鮮度の良いものなら塩をまぶして皮ごと丸焼きにするのが一番だ。こりこりと筍の食感はそのままに、とうもろこしのような香ばしい甘さがある。
この時期同じくさかんな山菜は“みず”に“しどけ”。みずは、きれいな水の流れる沢に自生し、まったくと言っていいほどクセがない。叩くとぬめりが出て個性が表れ、和えものや酢のものと相性が良い。
山地の湿った林に生えるしどけは、蕗に似た独特の香りが芳しい。サッと炒めて塩をひとふり。これだけでも十分に旨い。香りが立ち、噛みしめれば独特のサクサクした食感を楽しめる。
山菜は、下ごしらえに多少手間がかかる。酒をちびちびやりながら、のんびり作業をすれば良い。北国の山々を感じながらそんな過ごす時間ものどかで良い。
秋田の山菜
上からしどけ、ねまがりだけ、みず。
北国の初夏を告げる代表の味。
鍋に山椒の葉をすり潰したもの、味噌、みりん、砂糖、酒を入れ火にかけて練る。みずと、冷ました山椒味噌を和える。









