51年前、日本初のプラモデルが誕生!
[2009-07-14]
金子辰也の「1/1スケールの情景」/毎週火曜更新 独特のテーマ性と世界観を情景模型で表現し、 国内外から高い評価を得てきたジオラマ界の重鎮、 金子辰也氏による週刊連載。人間ドラマを集約したワンシーンの 創作に人生をかけるプロモデラーの日々を1/1スケールで綴る! 今から51年前の1958年(昭和33年※映画「オールウェイズ/三丁目の夕日」の舞台となり東京タワーも完成した年)の12月15日に日本で初めて製造販売されたプラモデルが、「1/300 SSN・571原子力潜水艦ノーチラス」であった事を皆さんはご存知だったでしょうか。今回は、その日本初のプラモデルのお話です。 開発を行ったのは、当時東京浅草にあった「マルサン商店」でした。もともと、このメーカーは戦前からの老舗玩具メーカーで当初は紙や木製玩具が中心でした。戦後は新たにブリキ玩具メーカーとして、今でもティントイ・マニアの間では憧れの的のキャデラックやビュイックなどを製造。 その当時、まだ日本には「プラモデル」と言う言葉すら無い時代でした。模型と言えば紙製か木を削って作るソリッドモデルと言われたものが主流でした。そんな中、マルサンの専務であった石田寛氏が商談のため渡米した際に出会ったのが、既にアメリカでは製造販売されていたプラスチックモデル・キット。石田氏は直感でこれからは日本もプラスチックモデル・キットの時代が来ると、レベル社のノーチラス号のキットを購入し帰国。 そして、プラスチックモデル・キットの製造方法であるインジェクション(射出)成型の知識や、その為の金型製造技術も無いまま全社をあげて開発プロジェクトがスタート。唯一、米国より持ち帰ったノーチラス号のキットをお手本に、その後1年もの試行錯誤の末についに製品化したのがこの国産初のプラモデル「原子力潜水艦ノーチラス号」でした。 |
金子 辰也(かねこ たつや)。ジオラマ(情景模型)・アーティスト/季刊ミリタリー模型専門誌『パンツァーグラフ!』編集長。これまで『羊飼い』『ひまわり』『フラミンゴ』など、独特のテーマ性と世界観を情景模型で表現し、国内外から高い評価を得てきたジオラマ界の重鎮。
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