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那須の在来種か?旅先で出会った「那須野秋そば」を食する

[2009-07-02]

「実はこの蕎麦は信濃一号とルーツが同じらしい」とか。本を紐解けば、信濃一号は福島県の在来系統を選抜固定したものとある。そうだ、この味、この香りは信濃一号の野性味溢れる風味に近い。いやはや、美味しいはずである。

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天もり・高林そば(クリックで拡大)
蕎麦打ちの腕にも感心した。田舎の蕎麦ではなく、洗練された打ち方で、しっかりとしたコシもある。蕎麦による町おこしのカリスマ、会津「桐屋」のご主人・唐橋宏さんに教えを乞うなど各地に出かけて研究に務めたそうだ。ただ、蕎麦つゆは地元の人の好みか、だしが薄くて甘い田舎風であったのが残念だった。天もり(写真)の玉ネギのかき揚げは美味しかった。

いずれにしても意外な発見にうれしくなってしまった。まだまだ、知られざる蕎麦があるものである。那須高原では東京の蕎麦ブームの影響と高原と蕎麦の相性のよさからか、この10年あまりの間に蕎麦屋が増えて、現在では約20軒の蕎麦屋が営業している。高林地区は高原リゾートの辺りとは少し離れているが、那須に行く機会があったら、ぜひ足を伸ばしても味わう価値のある蕎麦といえよう。


<DATA>

ファーム 高林坊(こうりんぼう)
住所:  栃木県那須塩原市木綿畑451-1
TEL:   0287-68-7775
営業時間:11:00~16:00
定休日: 冬季のみ木曜日
アクセス:JR那須塩原駅より車で約10分、東北自動車道、西那須野塩原ICより車で約20分
メニュー:高林そば800円、田舎そば650円、天もり・高林そば1050円、天もり・田舎そば900円、季節の天ぷら300円、ふろふき大根200円、そばゼリー200円






 阿部文枝の「ほろ酔い蕎麦屋めぐり」過去の記事
「ソバリエ」とは何ぞや。山形の「ソバリエ」の掟を心の片隅に置いて蕎麦を手繰る
長野で80歳の女性蕎麦打ち職人に出会って、「蕎麦コラム」再開の決意を新たにする

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阿部 文枝

阿部文枝(あべふみえ)。昼過ぎの蕎麦屋で「飲んでつまんで蕎麦を手繰る」を喜びとする蕎麦ライター。本コラムでは、本誌「男の隠れ家」の蕎麦特集で掲載しきれなかったお薦めの蕎麦屋を紹介する

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