那須の在来種か?旅先で出会った「那須野秋そば」を食する
[2009-07-02]
「実はこの蕎麦は信濃一号とルーツが同じらしい」とか。本を紐解けば、信濃一号は福島県の在来系統を選抜固定したものとある。そうだ、この味、この香りは信濃一号の野性味溢れる風味に近い。いやはや、美味しいはずである。 蕎麦打ちの腕にも感心した。田舎の蕎麦ではなく、洗練された打ち方で、しっかりとしたコシもある。蕎麦による町おこしのカリスマ、会津「桐屋」のご主人・唐橋宏さんに教えを乞うなど各地に出かけて研究に務めたそうだ。ただ、蕎麦つゆは地元の人の好みか、だしが薄くて甘い田舎風であったのが残念だった。天もり(写真)の玉ネギのかき揚げは美味しかった。 いずれにしても意外な発見にうれしくなってしまった。まだまだ、知られざる蕎麦があるものである。那須高原では東京の蕎麦ブームの影響と高原と蕎麦の相性のよさからか、この10年あまりの間に蕎麦屋が増えて、現在では約20軒の蕎麦屋が営業している。高林地区は高原リゾートの辺りとは少し離れているが、那須に行く機会があったら、ぜひ足を伸ばしても味わう価値のある蕎麦といえよう。
阿部文枝の「ほろ酔い蕎麦屋めぐり」過去の記事 ・「ソバリエ」とは何ぞや。山形の「ソバリエ」の掟を心の片隅に置いて蕎麦を手繰る ・長野で80歳の女性蕎麦打ち職人に出会って、「蕎麦コラム」再開の決意を新たにする |
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