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ピストバイクで大人のチャリ通勤

[2009-06-18]

青木勇の「自転車に夢中」/毎週木曜更新

自転車ツーキニストにしてトライアスロン選手。

週1〜2回のチャリ通では自宅から会社までの往復約60kmを走り、
週末は数百kmのロングライドを愉しむアスリートサラリーマン 

青木勇氏による痛快自転車エンジョイコラム!




もはやブームという言葉では片付けられなくなった "自転車通勤" 。
朝、国道15号線をチャリ通してると、沢山の自転車乗りを見かけるようになった。

華やかなデザインのロードレーサーに、可愛らしいミニベロ、手軽に街乗りを楽しめるクロスバイクなどなど。みんな”痛勤電車”から解放され、開放感溢れる青空のもとを楽しそうに走っている。

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そんな自転車通勤の魅力は、巷で言われているメタボ解消や、経済的な交通手段だけではない。
本当の魅力は、心に活力を与えてくれ、時には仕事のヒントや、人生を楽しむこと、そして大げさかもしれないが”生きることの素晴らしさ”を教えてくれる事なのだ。


大人のチャリ通勤はスマートでありたい


そんなチャリ通勤だが、私には以下の3つの決まりごとがある。

・信号など交通ルールは絶対に守る
→たとえ1mの歩道であっても、スマートに格好良く待っていたい

・目が合った人とは挨拶
→とは言っても目を合わせくれる人はだいたい決まっている。一番多いのが、交番の警察官。でも挨拶すると必ず返事をくれる。元気な挨拶をすると清々しくなるから止められない。
他には、すれ違う自転車乗りや、地元のおじいちゃん、おばあちゃんも挨拶を返してくれることが多い。悲しいかな…女子高生や若い女性は100%近く返ってこないよぉ。

・急がば回れ!時速15km以内でゆとりを持って通勤
→ペダルを漕ぎまくって巡航30km以上で走るのは、週末ロングライドだけで充分。対向する人や自転車に気持ちよく道を譲るべし。ちょっとした親切が、思いやりの気持ちの大切さを教えてくれる。こんな時代だからこそ、見ず知らずの人とのコミュニケーションを大切にしたいよね。

もちろん、ゆとりを持って走れば、思わぬ発見も必ずある。
旅と同じく、チャリ通勤も目的地までの道中を満喫すべし!

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以上が私のチャリ通勤の決まりごとだ。
やっぱり大人のチャリ通勤はスマートでありたいと思う。

ピストバイクがスマートなチャリ通勤を演出してくれる


そんなここ最近のチャリ通勤は、もっぱらフジのピストバイク『トラック』にお世話になりっぱなし。

”固定ギアならではの踏み込み良さ”
”自転車との一体感”

まるでピストが自分の気持ちを知っている様な、そんな錯覚を覚えてしまう。
自分の身体の一部になった様な気がするのだ。
ロードバイクやMTB、ママチャリと違うのは機能だけでなく、ピストが持っている自転車本来の姿にあると思う。
ピストには変速ギアも無い。そして今流行のカーボンではなく昔ながらのクロモリフレームを採用している。
つまりピストは自転車が本来有していた基本的な機能、つまり…

①漕ぐだけで進む
②何十年も使用できる耐久性
③飽きのこないシンプルデザイン
の3点を有しているからに他ならない。

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つまり、ピストに乗れば乗るほど愛着が沸いてきて、自転車を大切にしようという気持ちが芽生えてくるのだ。スマートに乗ること…それは愛車を大切にするだけでなく、周りにも気を使い愛車との時間を素晴らしい瞬間にすることなのである。

そんな魅力的なピストバイクには、他の自転車とは大きく違う点がある。ご存知”固定ギア”であることだ。普通の自転車は、ペダルを漕いでスピードが出ても、ペダリングを止めることができる。しかし固定ギアの場合はペダルは回りッぱなしなので、ペダリングを休めることはできない。自転車が完全に静止しない限り、ペダリングは止めることが出来ないのだ。

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↑フジ・トラックの後輪には上記の様に固定ギアが装着されている


しかし、今市販されている完成車のピストバイクは『固定ギア』と『フリーギア』のどちらかを選べるようになっている。後輪のタイヤに固定ギアとフリーギアの両方が装着されていて、タイヤをひっくり返してフレームに付けるだけ。だから、『固定ギア』に不安な方でも、まずは乗りなれた『フリーギア』でピストバイクを乗りこなし、慣れてきたら『固定ギア』で乗ってみることも可能なのだ。

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↑フリーギアを反対側にした状態


しかも巷で言われているほど、固定ギアは怖くない。
”急なブレーキは避ける”等の注意事項はあるが、むしろ乗り慣れてしまえば、固定ギアならではの『踏み込みの良さ』、シンプルな機能がもたらす『小回りのよさ』、そして『変速ギアに頼らない街乗り』を堪能することができる。

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さぁそろそろ能書きはこの辺りにして、最近のピストとの”スマート”なチャリ通勤をレポしたい。横浜の自宅から、江東区・南砂町までの片道30km、約1時間40分~2時間20分の小さな旅だ。移り変わる風景や、都会とは思えない自然の香り、のどかな生活風景を眺めながらの密度の濃い内容となっている。

青木 勇

青木勇(あおきいさむ)。自転車ツーキニストにしてトライアスロン選手。週1〜2回のチャリ通では自宅から会社までの往復約60kmを走る。本コラムでもストレスの多い「電車痛勤」ではなく、快適でエキサイティングな「チャリ通」の楽しさをすすめている

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