「ソバリエ」とは何ぞや。山形の「ソバリエ」の掟を心の片隅に置いて蕎麦を手繰る
[2009-06-17]
昼過ぎの蕎麦屋で「飲んでつまんで蕎麦を手繰る」を喜びとする 蕎麦ライターが、本誌「男の隠れ家」の蕎麦特集で掲載しきれなかった お薦めの蕎麦屋をご紹介。蕎麦にまつわるレアな蘊蓄話も。 東京の蕎麦屋さんを食べ歩いていると、「江戸ソバリエ」の肩書きを持った蕎麦愛好家にお会いする機会が増えてきた。改めて「ソバリエ」について考えてみたい。 「ソバリエ」は言うまでもなく「ソムリエ」から派生した造語である。では、「江戸ソバリエ」には何ゆえ「江戸」という言葉が冠されているか、ご存知だろうか。 「江戸ソバリエ」は江戸蕎麦の通人を現す民間資格として、江戸ソバリエ認定資格実行委員会が認定している。つまり江戸とは江戸時代、江戸の街で隆盛した蕎麦文化を、現在に継承した江戸蕎麦、という意味が含まれている。 もう一つは「ソバリエ」なる資格がすでにほかの地域に存在していたからである。ほかの地域とは蕎麦どころとして知られる山形市である。ソバリエ発祥の地・山形の「ソバリエ」について触れる前にもう少し「江戸ソバリエ」の紹介をしたい。 「江戸ソバリエ」は2003年の江戸開府四百年記念事業の一環として誕生、現在まで続いている。江戸蕎麦学講座の耳学(講義)、手学(蕎麦打ち体験)、舌学(蕎麦屋10軒の訪問)、脳学(2千字の論文提出)を経て審査され、現在まで1千人以上もの有資格者が誕生しているという。 なるほど。それで「江戸ソバリエ」を名乗る方たちと遭遇する機会が増えたのであった。その人たちに「江戸ソバリエの資格を取らないのか」と聞かれることがある。断固お断りしているのは第一に資格とか肩書きが大嫌いだからであり、資格で蕎麦への愛情は測れないと思っているからだ。肩書きなしの名刺で長年仕事をしてきた私には、認定番号を名刺に刷り込んでいる御仁とは友達になれそうにない。 |
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