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憧れの北アルプスに「仕事」で登っちゃいました。

[2010-07-21]


「男の隠れ家」本誌では語ることの出来ない取材裏話や 
追加情報、はたまた個人的な四方山話まで、何の役にも 
立たないコラムを連載します。どんな奴が「男の隠れ家」を 
作っているのか、興味のある方はどうぞ寄ってらっしゃい。

(今週は YK→TA)


 男の隠れ家9月号(7月27日発売)は「夏、山へ。〜憧れの北アルプスに立つ〜」特集です。本誌編集部員も頑張って各地の山へ取材に行きました。

 普段あまり山歩きに慣れていない編集部員の中でも、私は比較的八ヶ岳や近くの低山には出掛けている方なので、北アルプスの「常念岳」と「燕岳」を担当しました。詳細は本誌を読んでいただくとして、ここでは「キツイ」「辛い」といった本音のレポートをお届けします。

燕岳の山頂直下にある「燕山荘」。後ろの山は翌日縦走する予定の「常念岳」。
燕岳の山頂直下にある「燕山荘」。後ろの山は翌日縦走する予定の「常念岳」。(クリックで拡大)

 まずは第2特集の「山の1軒宿」の取材で、燕岳の登山口にある「有明温泉 有明荘」に泊まりました。そして翌日、いよいよ山登りとなります。

 俗に燕岳の登山道、合戦尾根は北アルプスの三大急登と言われています。登り始めると序章無しにいきなり急登の始まりです。でも30〜40分おきにベンチがあるので、その都度休んでいけば辛くはないだろうと踏んでいました。しかし、普段だらけた生活を送っている身には、やっぱり応えました。ベンチが現れると、そこがオアシスに見えましたから。

北アルプス三大急登のひとつなので、キツイです。でも、普段のたるんだ生活をしてれば三大急登でなくてもキツイですね。
北アルプス三大急登のひとつなので、キツイです。でも、普段のたるんだ生活をしてれば三大急登でなくてもキツイですね。(クリックで拡大)

 行程も残り3分の1となったころ、合戦小屋に着きます。ここの名物は地元産の「冷えたスイカ」。8分の1カットで800円。決して高くはありません。このスイカのおかげで生き返ったからです。この小屋までは、登山口の有明荘から荷物運び用のロープウエイが設置されています。たぶん多くの登山者が、このロープウエイに乗れたら……と思っているんでしょうね。

登山口の有明荘も、この合戦小屋も、燕山荘も同じグループの経営。スタッフの笑顔がいいですね。
登山口の有明荘も、この合戦小屋も、燕山荘も同じグループの経営。スタッフの笑顔がいいですね。(クリックで拡大)

小屋の方のおかげで登山者が安全に山に登ることができるのですね。
小屋の方のおかげで登山者が安全に山に登ることができるのですね。(クリックで拡大)



 合戦小屋からは傾斜も緩くなって、少しは足取りも軽くなりました。でも取材時は6月下旬。まだ登山道には雪が残っていたのです。滑落して奈落の底へ、というほどの場所ではないのですが、燕山荘のスタッフが作ってくれたステップがないとちょっと嫌ですね。

 山荘直下の冬道の急登を、よっこらせ、と上がるとようやく霧の中から燕山荘が姿を現しました。そう、登山道の途中からずっとガスっていて眺望は期待できないなぁ、と思っていました。

 早速受付を済ませて、小屋内の展望喫茶室へ。山小屋でブルーベリーケーキセットが楽しめるなんて……甘いものが欲しかったんです。

山小屋でケーキセットが楽しめるんですよ。ああ、幸せ。
山小屋でケーキセットが楽しめるんですよ。ああ、幸せ。(クリックで拡大)

 眺望も期待できないし、部屋でうたた寝していたら、外が騒がしくなってきました。「ヤリ、ヤリ」という言葉が断片的に耳に入ってきます。窓から外を覗いたら、ガスが晴れていて、北アルプスの裏銀座の山々や槍ヶ岳が大パノラマで見えるではないですか。外に出てみると、その雄大さに「スゲー」という言葉しか出ません。その神々しさには、もうひれ伏すしかありません。自分の足で一歩一歩登ってきたご褒美が、この景色だとしたら、もうこれ以上のものは要りません。この景色に出会えるんなら、這いつくばってでもここまで来たいと思いました。

ガスでまったく期待できなかった眺望ですが、一瞬のうちに晴れて、今まで顔を出してくれなかった山々が挨拶をしてくれました。「初めまして北アルプス」。
ガスでまったく期待できなかった眺望ですが、一瞬のうちに晴れて、今まで顔を出してくれなかった山々が挨拶をしてくれました。「初めまして北アルプス」。(クリックで拡大)

 そんな興奮も醒めやらぬまま、居心地のいい燕山荘で一夜を過ごし、翌朝、窓を覗くとマッシロ。おまけに雨も風も強い。予定では常念岳まで縦走する日なのですが、急遽予定変更。このまま下山して翌日以降、天気のいい日に常念岳に登ることにしました。

 ところで、この下山が登りよりもしんどくて、ようやく下山口に降り立ち、舗装路を駐車場まで歩くと、その歩みが自分の意志とは関係なく、まるでロボットが歩くように突っ張りきった足が勝手に前へ前へ出て行くのです。翌日、案の定我が人生史上最大の筋肉痛に襲われ、10センチほどの段差も降りられない状態でした。でも、この状態のまま、次の取材先「常念岳」へ向かいます。仕事ですから。

筋肉痛のまま、次の仕事先の「常念岳」へ。歩いていると筋肉痛が治まってきました。
筋肉痛のまま、次の仕事先の「常念岳」へ。歩いていると筋肉痛が治まってきました。(クリックで拡大)




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「男の隠れ家」本誌では語ることの出来ない取材裏話や追加情報、はたまた個人的な四方山話まで、何の役にも立たないコラムを連載します。どんな奴が「男の隠れ家」を作っているのか、興味のある方はどうぞ寄ってらっしゃい。

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男の隠れ家 1月号
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