blog banner

小さな若芽に一喜一憂

[2010-05-26]


「男の隠れ家」本誌では語ることの出来ない取材裏話や 
追加情報、はたまた個人的な四方山話まで、何の役にも 
立たないコラムを連載します。どんな奴が「男の隠れ家」を 
作っているのか、興味のある方はどうぞ寄ってらっしゃい。

(今週は SM→KY)


 明日「男の隠れ家」7月号が発売します。特集テーマは、“週末、農業人になる” 。

 最近、農業がちょっとしたブームになっていますよね。食の安全や美味しさの追求、週末の気分転換……。きっかけはさまざまにあるでしょうが、本当に自分で野菜を育てられるの~? と不安にお思いの方。「男の隠れ家」では、畑を手に入れて野菜を育てる方法を、ケースごとの実例とノウハウでわかりやすくご紹介しております。ぜひ本誌片手に、自分なりの週末農業ライフを実践してみてください。

「貸し農園」を利用するというのも、週末農業ライフのひとつの方法。こちらは、ラウベ(簡易宿泊所)付の畑もある「中伊豆体験農園」(静岡県伊豆市)。遠くに富士山を望む抜群のロケーションだ。(写真◎遠藤純)
「貸し農園」を利用するというのも、週末農業ライフのひとつの方法。こちらは、ラウベ(簡易宿泊所)付の畑もある「中伊豆体験農園」(静岡県伊豆市)。遠くに富士山を望む抜群のロケーションだ。(写真◎遠藤純)

こ~んなに曲がりくねったアスパラガスも、自家栽培ならではのご愛敬。ただし味と鮮度はスーパーで買うアスパラ以上!?(写真◎遠藤純)
こ~んなに曲がりくねったアスパラガスも、自家栽培ならではのご愛敬。ただし味と鮮度はスーパーで買うアスパラ以上!?(写真◎遠藤純)

 とここまで皆様をお誘いしておきながら、わたくしKY、これまで自分で野菜を育てた経験はというと、恥ずかしながら小学校の理科の実習で育てたキュウリとナスくらいなのでした……。

 今回取材した週末農業人は、土作りから始まり、好きな野菜の種を植え、水やり、そして草取り……、自然に寄り添い、時には苦闘し、生命を育んでいく過程で出会う発見や喜びを、生き生きと語ってくれました。「貸し農園」で週末農園ライフを楽しんでいた方は、「去年、カブとニンジンを植えたが芽すら出なかったので、今度こそリベンジで絶対収穫してみせます!」。今年やっと可愛い芽を出したカブの間引き作業に、無我夢中で取り組んでおられました。

 そんな方々からも刺激を受け、自分もプランター菜園から始めて見ようかと考えていたところ、さらに私をその気にさせてくれる、小さな喜びに出会いました。

 去る3月の初旬、山梨のワイナリーでブドウの木の剪定作業を取材でお手伝いしたことがありました。剪定した梢を水に浸けておけば節目から芽が出てくるよと言われ、3本ばかりいただいて帰りました。半信半疑で水を張った瓶に浸けておいたのですが、1週間たっても2週間たっても何の変化もありません。やっぱりそう簡単に芽が出るわけないよなぁなどと思いながら、その後すっかり忘れてしまい1ヶ月半くらい経ったある日、何気なく瓶の梢に目をやると、「あれ?」節目に小さな薄緑色のふくらみがあるのを発見。節目ってもっと茶色っぽかった気がするが、はて……? すると日増しにそれはふくらんで大きくなり、ついに小さな葉っぱが出てきました。その後、葉っぱはぐんぐん成長し、現在はカエデ大ほどに成長しております。

水に浸けていたブドウの梢。上の節目にカエデ大の葉。下の節目にも小さな葉が出てきた。
水に浸けていたブドウの梢。上の節目にカエデ大の葉。下の節目にも小さな葉が出てきた。

 春の到来をこのブドウの梢はじっと待っていたんですね~。何もしないでほうっておいただけなのに、生命の力って偉大です。その小さな枝の全身で、日照や気温の変化など自分を取り巻く環境情報を敏感に感じ取り、懸命に呼吸を続けていただんだなぁと、愛しく思えてなりませんでした。

こちらはプランターに差しておいたブドウの梢。戸外に置いておいたせいか、室内で瓶に水差ししておいたそれと比べて、少し成長は遅い。手前の梢には小さな葉がでているが、奥の梢は節目の芽がようやくほころび始めたところ。
こちらはプランターに差しておいたブドウの梢。戸外に置いておいたせいか、室内で瓶に水差ししておいたそれと比べて、少し成長は遅い。手前の梢には小さな葉がでているが、奥の梢は節目の芽がようやくほころび始めたところ。

 野菜作りを始めると、こんな小さな感動の連続なのでしょう。時には意気消沈することも、面倒になることもあるかもしれません。根気や忍耐も必要になってくると思います。そうやって一喜一憂しながらも、収穫の日を楽しみに、慈しみ育てていくのが農業ライフの醍醐味なのかもしれませんね。

 ところで、私のブドウはこのまま何もしないでほうっておいたままでいいものなのでしょうか。すでに頭の中では、ブドウ棚にたわわに実るブドウ達と、それが我が家の食卓を彩っている映像が浮かんでいます……。どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら御指南ください!


>> 本誌編集部コラム「男の隠れ家編集部です」
次週へつづく



 「男の隠れ家編集部です」過去の記事
雑誌とは
母系社会がつたえるもの
6月号(4月27日発売)は「日本の聖地」特集
神話の国、出雲に行ってきました
10年に一度の荒行に出会う …

→
「男の隠れ家編集部です」記事一覧へ

男の隠れ家編集部です

「男の隠れ家」本誌では語ることの出来ない取材裏話や追加情報、はたまた個人的な四方山話まで、何の役にも立たないコラムを連載します。どんな奴が「男の隠れ家」を作っているのか、興味のある方はどうぞ寄ってらっしゃい。

↓ トラックバック一覧(0)

トラックバックアドレス(URL)

http://www.kakurega-online.com/blog/trackback.php?idx=312


男の隠れ家 1月号
男の隠れ家1月号 
ニッポン、ライブハウス伝説

日本のライブハウスの始まりから現在、必聴・必見のライブハウス名盤60選、こだわりのオーディオの世界 ほか