電車の保存 残してほしいあの電車
[2010-04-12]
JRは別格としても、冒頭の富士急のように多くの鉄道会社も自社車両を記念物として残しています。 博物館を持つ東武・東急・東京メトロの他、大手では南海と西鉄を除く各社が自社の代表的車両や古典車両を保存しており(南海の場合は譲渡先の水間鉄道に保存されているものがあります)、阪急では、保存車5形式のうちP6形と900形は自走可能な動態保存となっています。 本線走行用の装備はないので車庫の中だけしか走りませんが、保存のためだけに動ける状態で維持しているのは大したものです。 一方、地方私鉄では、古い車両を本線走行可能な状態で維持し、イベント列車として運転している例もあります。本線走行できるということは廃車になっていないわけで、現役車両なのですが、各地で運行するSL列車と同じで、これも保存の一形態です。東急は旧5000系車両を半分にカットし、車体のみ渋谷ハチ公前に置いていますが、これを保存というかは賛否が割れています。 このように各社各様の保存車両ですが、近鉄のビスタカー10100系や阪神の3011形、京成の1600形など、廃車時の事情などにより、価値の高い名車でも残っていないものが結構あります。現在では車両保存に社会的理解も得られており、高い評価を得ている車両は可能な限り未来永劫その姿をとどめてほしいものです。 鉄道コラム「鉄学の道」過去の記事 ・電車の「交差点」 ダイヤモンド・クロッシング ・2等車、1等車、そしてグリーン車、特別車 ・「ロマンスカー」にロマンスはあるか? ・さらば急行列車 青春は遠き彼方 ・似てるようだけど違います、座席指定券と特急券 … |
山本浩(やまもとひろし)。南海電気鉄道勤務。学生の頃から鉄道好きの鉄道会社員の目線で鉄道業界のあれこれを書き下ろす。自社の貴重でレアな話題も時折飛び出します?
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