鉄道の青信号は白かった? 信号機の話
[2010-01-29]
鉄道コラム「鉄学の道」/毎週月曜更新 乗りつぶし率99%の鉄道会社員が 書き下ろす鉄分たっぷりコラム。 自社の貴重でレアな話題も 時折飛び出します? 「青」は進め、「黄色」は注意、「赤」は止まれ。信号の見方は幼児でも知っていますが、この青・黄・赤の表示方法は万国共通です。もちろん鉄道でも基本は同様なのですが、交通信号と鉄道信号は、実は全く同じではありません。 日本の道路交通法施行令第2条では、信号の種類は「青色の灯火」、「黄色の灯火」、「赤色の灯火」とされています。鉄道では「青」とは言わず「緑色灯」、「黄色」は「橙黄色灯」と呼んでいます。道交法の青色灯火の意味は「進行することができる」ですが、鉄道の緑色灯、すなわち進行信号は、鉄道会社の規定では「進行するものとする」などとされています。 つまり、道交法では青信号は進んでも良いという許可の意味ですが、鉄道の方は強制的な意味が強くなり、目前に明白な異常がない限り進むことが前提になります。これは、道路の信号は人や車の有無に関わらず時間制御で点灯しており、進んでも安全かどうかは信号機ではなく歩行者と運転者が確認するほかないのに対し、鉄道の進行信号は「列車等の支障がないときに限り、現示することができる」「列車等に対して進行を指示する信号が現示されているときは、その進路を支障してはならない」(鉄道に関する技術上の基準を定める省令)とされていて、信号自体が進んでも安全かどうかを示しているという、根本的な仕組みの違いによるものです。 列車はレールの上しか走れませんから、待避線を設けたり複線にしたりしないとすれ違いや追い越しができません。これを制御しないと衝突するため、鉄道の信号システムはかなり初期から導入され、19世紀半ばには灯火による信号も出現しています(道路の本格的な交通信号機の登場は1918年です)。 |
山本浩(やまもとひろし)。南海電気鉄道勤務。学生の頃から鉄道好きの鉄道会社員の目線で鉄道業界のあれこれを書き下ろす。自社の貴重でレアな話題も時折飛び出します?
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