電車のスピードいろいろ
[2010-01-26]
高速運転には諸処条件あり我々が普段乗っている在来線の通勤電車などは今も最高100km/h前後で走っています。カーブが多く踏切もあり駅間距離も短いためですが、日本の在来線には非常ブレーキをかけて600m以内に止まれること、という原則があり、それが速度に限界を与えています。ただし踏切を無くした高速仕様の新線である北越急行は最高160km/h、青函トンネルは最高140km/hなどの特例があります。それ以外の一般の路線では常磐線などの130km/hが最高です。 これら最高速度は線路条件などから路線・区間・列車種別等により定められて認可を受けており、どこでもこの速度で走っていいわけではありません。例えば南海電鉄では、120km/hで走れるのはりんくうタウン~空港間(空港連絡橋上)の特急ラピートだけです。 ただ、これは制限速度ですので、普通の通勤電車でも下り勾配の直線区間で加速を続ければ140~150km/hくらいまで出ます。しかし、カーブにかかれば急減速しなければならないし、速度照査式ATSやスピードリミッターなど速度オーバーすると強制的に減速する安全装置もあり、何よりもちょっとミスすると大事故に繋がるため、そんな無茶な運転をすることは普通ありません(パトカーが追ってくることはないですが、発覚すれば処分の対象になります)。 いまJR東海が計画している磁気浮上式のリニア新幹線は、山梨の実験線での速度記録が581km/hで、営業運転でも500km/hでの走行が見込まれています。スピードは重要なサービスですが、500km/hという速度を超えていくことは、「鉄道」という概念からだんだん離れていくような感もあります。 鉄道コラム「鉄学の道」過去の記事 ・ターミナルデパートの文化 ・縁起物きっぷいろいろ ・初詣は電車でお出かけください ・食堂車ノスタルジー ・宴会電車でGO! … |
山本浩(やまもとひろし)。南海電気鉄道勤務。学生の頃から鉄道好きの鉄道会社員の目線で鉄道業界のあれこれを書き下ろす。自社の貴重でレアな話題も時折飛び出します?
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