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旧日本帝国海軍駆逐艦“雪風” 「天一号作戦救出劇」

[2009-12-22]

金子辰也の「1/1スケールの情景」/毎週火曜更新

独特のテーマ性と世界観を情景模型で表現し、
国内外から高い評価を得てきたジオラマ界の重鎮、
金子辰也氏による週刊連載。人間ドラマを集約したワンシーンの
創作に人生をかけるプロモデラーの日々を1/1スケールで綴る!




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 このジオラマは、今年2009 年の1月の終わりから翌2月にかけてほぼ2週間で製作した作品です。以前より、可能性として1/350スケール(身長160cmの人が約4.8mm)の既存のフィギュアを使って何か人間ドラマを表現出来ないかと考えていたところでした。

 そんな時に、以前にも2回出演(現在のようにモデラー二人が登場するスタイルでない単独出演時の「プラモつくろう」)したことがあるフジテレビCSの人気番組「プラモつくろうCUSTOM SP10 “艦船/奇跡の駆逐艦vs不死身の航空母艦”(初回放送2009年3月27日)」に~とのお話を頂いた時に艦船模型なら、ぜひこれを作りたいと言って製作させてもらったのが今回の洋上ジオラマです。

 設定は、終戦数ヶ月前の昭和20年(1945年)4月7日。「天一号作戦」と命名された戦艦大和を中心にこの駆逐艦雪風を含む総勢10隻の艦艇による沖縄への水上特攻。その途中、米機動部隊に捕捉された艦隊は何波にも渡る米艦載機による攻撃を受け遂に同日14:23戦艦大和が爆沈。その他、多くの僚艦も傷つき深い海底に沈んでいったのでした。そして、この雪風は激しい戦闘の中にも関わらず奇跡的に生き残り他のわずかな僚艦とともに、大和を始めとした海上に漂う約1600名以上の戦友達を救出し艦上に鈴なりに乗せ佐世保へ帰投。この戦闘で、約3700名の尊い命が失われたのでした。

この1/350日本海軍駆逐艦「雪風」のキットはタミヤ製。フルハル(喫水線以下を含めた船体全体)でもウォーターライン(喫水線以下をカットした海上に浮かんだ状態)でも、どちらでも選択できる。しかし、今回は海上ジオラマながらフルハルにて製作。完成時の全長は338mm。
この1/350日本海軍駆逐艦「雪風」のキットはタミヤ製。フルハル(喫水線以下を含めた船体全体)でもウォーターライン(喫水線以下をカットした海上に浮かんだ状態)でも、どちらでも選択できる。しかし、今回は海上ジオラマながらフルハルにて製作。完成時の全長は338mm。(クリックで拡大)

1/1スケールの情景

金子 辰也(かねこ たつや)。ジオラマ(情景模型)・アーティスト/季刊ミリタリー模型専門誌『パンツァーグラフ!』編集長。これまで『羊飼い』『ひまわり』『フラミンゴ』など、独特のテーマ性と世界観を情景模型で表現し、国内外から高い評価を得てきたジオラマ界の重鎮。

→  http://www.modelart.jp/top.html

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