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宿についての裏話

[2009-12-16]


「男の隠れ家」本誌では語ることの出来ない取材裏話や 
追加情報、はたまた個人的な四方山話まで、何の役にも 
立たないコラムを連載します。どんな奴が「男の隠れ家」を 
作っているのか、興味のある方はどうぞ寄ってらっしゃい。

(今週は YK→TA)


 仕事柄、取材先としてもしくは単に出張の宿として全国各地の旅館に泊まる機会がたくさんあります。そして様々な旅館の対応を目にします。今回は私の印象に残っている宿の体験を書きたいと思います。

 まずはとても過ごしやすくて何度でも行きたいという印象を持った宿です。

宿の入り口の門。故郷に帰ってきたような懐かしさに、ホッと一安心。
宿の入り口の門。故郷に帰ってきたような懐かしさに、ホッと一安心。(クリックで拡大)

 九州の平谷温泉の「庵」という宿です。1日1組しか泊まれません。1軒の建物を1組の客が独占するため1日1組なのです。チェックアウト日は次の客を入れないので1ヶ月に10組ほどしか泊まれません。となると料金は高いのでは、と思われるでしょうが、そうではないのです。いたって納得の料金です(データなどの詳細は1月27日発売の3月号を参照してください)。

 何がいいのかというと上質なバランスの取れた「放っぽられ感」です。宿のスタッフは最初の簡単な説明が終わると建物からは出て、クルマで別の建物に行ってしまいます。後は1軒の建物をご自由にお使いください、というわけです。お風呂も4カ所あって、いつでも自由に入れます。もちろん何かあったときはスタッフに繋がる電話があるので安心です。

古民家調ではなく本当の古民家に泊まります
古民家調ではなく本当の古民家に泊まります
古民家調ではなく本当の古民家に泊まります(クリックで拡大)

 食事時も料理長が客に気づかれずに厨房に入り、お願いした食事時間になるとちゃんと用意されているのです。黒子に徹しています。実は出張などで宿に泊まり続けると、各旅館とも決まったようなメニューが出てくるので飽きてくるのが本音ですが、この宿はそういった料理とは一線を画したものであったことは明記しておきます。しつこいようですが詳しくは1月27日発売の3月号を参照してくださいね。

 こんなに「放って置いて大丈夫?」と宿側に立った心配をしてしまうほどですが、泊まる側としては文字通り「羽を伸ばせる」環境だったことは確かです。

 さて、対極です。数年前のことで思い出すのも嫌なのですが、各地の宿を取材する側として、そして客として、こういう宿になってほしくないので、その経験をお話しします。

 まずはフロントです。対応した女性が客とため口だったので「あっ宿の選択を失敗したかな」という予感。まあでもたまにはある、と深く考えないことにしました。食事時、本来温かいはずのものが冷めた状態で置かれていた、というのもよくあることです。

 でも予感が確信に変わる出来事が起こったのです。食事後その宿の社長もしくは支配人とおぼしき人物(話の内容から判明)と常連らしい人たちが、パブリックスペースであるべきのロビーで酒盛りをやっているのです。声を張り上げて騒がしいこと。酒盛りはかまわないのですが、それは宴会場や食事室でやるべきです。これでは他の宿泊客がロビーを使えません。あげく夜中の2時頃まで、その声は私が寝ている部屋まで聞こえてました。

 宿の人には常連さんしか目に入っていなかったのか、それとも宿やパブリックスペースを常日頃自分の家と思っているのかもしれませんね。

 もし、弊誌の取材先が万が一こういう宿だったら取材はその場でお断りします。例え広告として取材を頼まれても同じです。読者に680円という金額を払ってもらっている以上、こうしたポリシーは保ち続けたいと思います。





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