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カシラ店長に訊く! 前編

[2009-12-11]

 えっ? 今もあるの? カシラ店長に連れられ店の奥のアトリエに行くと、何やら木の板に、確かに白いマーカーで落書きが描かれている。バスキア調とも言えなくもない。な~るほど、これを参考にちゃんとイラスト化したと。

「いや、デジカメで撮って、そのまんまっス」

ズッ(なぜか笑介調でずっこけ…)。あ、でも落書き2つあるじゃない。ひょっとしたらもう一つの方が採用になってたかも、っていう可能性もあったと。転んでもタダでは起きないっていうか、落書きされてもそれを自分の店のマークにしてしまうところがすごい。

カシラ店長が作った店の看板。結構なアーティスト気質である。ボタンを使って店名を書くなんてなかなか。確か山田邦子さんもボタンを使った雑貨を作る番組を、NHK教育で昔やっていた。僕が観た回はサングラスにビッシリと、ボンドでボタンをくっつけて「けっこう可愛いでしょ?」と言っていた。どーみても『恐怖のフジツボ、ビッシリサングラス』だった。
カシラ店長が作った店の看板。結構なアーティスト気質である。ボタンを使って店名を書くなんてなかなか。確か山田邦子さんもボタンを使った雑貨を作る番組を、NHK教育で昔やっていた。僕が観た回はサングラスにビッシリと、ボンドでボタンをくっつけて「けっこう可愛いでしょ?」と言っていた。どーみても『恐怖のフジツボ、ビッシリサングラス』だった。(クリックで拡大)

これが店のマークにそのままなったという、中学時代の友だちが描いてったという落書き。いや、ちょっとこれは確かにカッコイイですよ。アートとして売れそう! カシラ店長はセンスが大変よろすぃ。
これが店のマークにそのままなったという、中学時代の友だちが描いてったという落書き。いや、ちょっとこれは確かにカッコイイですよ。アートとして売れそう! カシラ店長はセンスが大変よろすぃ。(クリックで拡大)



 いや~しかしいつ来ても独自な品ぞろえで面白い。前に打ち合わせに来たときに衝動買いした古いホットウィールのミニカーが、妙にいい味で

「こんなのどこで仕入れるんですか?」

と聞くと、

「あ、それ僕が子供のときに遊んでいたオモチャっス」

と言われて、本当にズッコケた。

今はウチにある、カシラ店長が子供の頃遊んでいたミニカー。子供時代にコレを選ぶってどんなセンスよ!? しかも「もういらない」って売ってるのを今買った俺の立場は一体……。そして自分の手のひらが、おばあちゃんみたく写ったのにもショック!!
今はウチにある、カシラ店長が子供の頃遊んでいたミニカー。子供時代にコレを選ぶってどんなセンスよ!? しかも「もういらない」って売ってるのを今買った俺の立場は一体……。そして自分の手のひらが、おばあちゃんみたく写ったのにもショック!!(クリックで拡大)

 自分の想い出もガンガン売ってしまう男、カシラ店長。つーか物持ちのいいことに驚く。実は、前から気になっていたオモチャがあった。1976年ブルマァク製ジンクロン合金の東宝怪獣『バラゴン』がそれである。これって値段付いてるの?

「確か付いてますよ。あ、1800円スね」

ひょっとしてコレもカシラ店長の?

「そうス。イヤなガキだったんスよ~、子供の頃から『コレはレアだ!』って感じの渋いオモチャばかり探して買ってたんスよ」

ボンベイジュースに打ち合わせに行く度に「アレって売り物かな~」と思っていたのが、このブルマァク製ジンクロン合金『バラゴン』。デッドストック(新品)状態だと3万円以上するらしいですが、こちらのバラゴンはいい感じにヤレています。僕はヤレた風合い大好き! 誰かが先に買うか、僕が買うか、ちょっとしたチキンレース気分。
ボンベイジュースに打ち合わせに行く度に「アレって売り物かな~」と思っていたのが、このブルマァク製ジンクロン合金『バラゴン』。デッドストック(新品)状態だと3万円以上するらしいですが、こちらのバラゴンはいい感じにヤレています。僕はヤレた風合い大好き! 誰かが先に買うか、僕が買うか、ちょっとしたチキンレース気分。(クリックで拡大)


そうだよね~、だってこのバラゴンが発売されたのは僕が7歳の頃とかだし。つーと、カシラ店長は3歳とかだ。多分オモチャ屋のショーケースの下の方で、ほこりかぶってたのを見つけて買ったのだろう。コレ、今もかなりレアでしょ。

「あ、でももういらないんで!」

ワハハ! 売り物だったら買おうと思っていたのだが、それじゃ面白く無いので買わずにとっておこう。いつになるかわからないが、次に僕が打ち合わせにくるときにこのバラゴンが残っていたら買うことにする。その間に誰かが買ってしまうのも、面白い。ん? 何コレ?

新 ちょうどいいライフ

かせきさいだぁ≡。作詞家/漫画家/文筆家/ひねもすラッパー。『ちょうどいい』とは何か?仕事の中から、遊びの中から、日々の生活の中から探索中。携帯サイトで『ゆがちょいライフ』(優雅でちょうどいいの略)でブログ、コラム、4コマ漫画も連載中。

→  http://www.europe-studio.net/kasekicider/

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男の隠れ家 1月号
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