カシラ店長に訊く! 前編
[2009-12-11]
ミュージシャン・随筆家・漫画家など多彩な顔を持つ、 かせきさいだぁ≡氏による連載「新ちょうどいいライフ」。 ライフワークとして日々「ちょうどいい」塩梅を考察し続けてきた氏の "これまで” と "これから”の美学を「ちょうどいい」さじ加減で綴る! 東京の下高井戸に『ボンベイジュース』という、Tシャツや諸々小物が並ぶ雑貨店がある。僕はここ数年夏と冬にコラボグッズ、主にTシャツやパーカーなどを一緒に作っている。そこの店長、通称カシラ店長が、たくましいというか、変わっているというか、ガッツがあるというか、とにかく話していて面白いので、今回はボンベイジュース・カシラ店長に直撃インタビュー! ボンベイジュースは20:30までなので、下高井戸の駅に漫画家でイラストレーターのしまおまほ嬢と8時に待ち合わせ。しまお嬢はボンベイジュースとカシラ店長の大ファンということで急きょ合流。家も近所なので自転車で登場。駅からの商店街を日大に向かって歩いて3分ほどでボンベイジュースに到着。前から思っていたが下高井戸って街は、なんかいい。庶民的なお店や飲食店が多いし、商店街はいつも人通りがかなりある。近くに大学があるということが関係しているのか、活気を感じる。商店街には『たつみ』という有名なたい焼きのお店があって、いつも行列が出来ている。前に食べてみたらこれが行列が納得の味。たい焼きのまわりの皮がカリカリで、実に美味い。 『カキョッ!』 「こんちわ~」 「あ~どうもどうも」 下高井戸の商店街が終わる頃に現れるボンベイジュース、地中海辺りの町を彷彿させるような、実際そんなところに行ったことはないが、そんな気がするお店。ちなみにこの店はカシラ店長がすべて外観、内装を手がけたそうである。それだけじゃなく、店内にある棚や机は自作したり、拾ったのを色を塗り直して使ったりしていて、それが大変センスがよろすぃのである。 「前は元気だったから出来ましたけど、今は出来ないですね~」 と、37歳のまだまだ全然若者のカシラ店長は言う。とにかくガッツな話だ。そうそう、このお店は隣が八百屋だったそうで、今はその八百屋は休業中。んでカシラ店長は八百屋の倉庫(車庫?)を借りてお店に改装したのだそうだ。 「実はココ、倉庫なんですよ」 倉庫で商売をするところがたくましい。カシラ店長には学ぶところが実に多いのである。 そうそう、さっき店に入るときに『カキョッ!』と擬音が鳴ったのを覚えてるでしょうか? この店は倉庫だったということもあってか、店の入り口に水道メーターの金属製のフタがある。それがホントちょうど店の入り口にあるもんだから、いつもドアが開けっ放しのこの店に入るとき、大抵それを踏むことになっちゃて、『カキョッ!』と音がする。すると、その音を聞きつけて店の奥(アトリエ)で作業しているカシラ店長が「いらっしゃいませ〜」と顔を出すというシステムになっているのである。 「アレのおかげでキンコンとか買わなくていいんですよ」 本当のエコってこういうことだと、妙に思ってしまった。そして、これこそがちょうどいいライフでもある。ところでカシラ店長、店の前に出てる看板、アレも自分で作ったんですか? 「え~、若い頃は本当に元気ありましたから」 どう考えても数年前の話だと思うが……。そうそう、このボンベイジュースのマークって友だちが書いた落書きだって言ってましたよね。 「あ~そうス。一度店をリニューアルしたときがあって、その時に中学の時のダチが落書き描いてったんスよ。今もありますから見ます?」 |
かせきさいだぁ≡。作詞家/漫画家/文筆家/ひねもすラッパー。『ちょうどいい』とは何か?仕事の中から、遊びの中から、日々の生活の中から探索中。携帯サイトで『ゆがちょいライフ』(優雅でちょうどいいの略)でブログ、コラム、4コマ漫画も連載中。
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