ファイルとパンチとの関係
[2009-12-07]
2穴と4穴と30穴ファイリング用品が大好きな私は、このパンチにも興味がいっぱい。文具店でも必ずチェックします。よく見かけるのは、A4サイズの用紙に80ミリ間隔でふたつの穴を空ける、皆さんご存じの「2穴パンチ」でしょう。2穴だけで用紙を綴じるファイルは、その簡便さから世界で最も普及している綴じ方式のひとつと思われ、穴あけパンチも小型で合理的です。いっぽう私は、ここ6~7年、A4に(同じく80ミリの等間隔ではありますが)計4つの穴を空けてしまう「4穴」のファイリング用品を愛用しています。 用紙の上下方向をいっぱいに使って並ぶ4つの穴のおかげで、用紙がファイルに安定した状態で収まり、ページのめくりもスムーズ。また、用紙にかかる力が4つの穴に分散するため、綴じ穴の破れが少なめになるメリットもあります。この4つの穴を空けるためには、通常の2穴パンチでしたら付属の位置決めゲージを使い、2穴ずつ2回の穿孔(せんこう)操作で作る方法もありますが、専用の4穴パンチを使ったほうが簡単・確実です。ただし4穴分の横幅を必要とするため、パンチ自体の大きさはかなりのものになります。 4穴パンチと言われて、その一見特殊な規格に躊躇されるかたも多いかもしれませんが、4穴も2穴も、それぞれの綴じ穴の間隔は80ミリと同一ですから、4穴を空けておけばそのまま2穴ファイルに綴じることができます。つまり「片道の互換性」は確保されているので、安心です。 さて、パンチは2穴、4穴だけにとどまりません。一気に30穴をも穿孔してしまう製品があるのです。カール事務器の「グリッサー」というものです。学生の頃「ルーズリーフ」のお世話になった方、多いですよね。ルーズリーフは、例えばB5判なら26個の綴じ穴、A4判ならば30個の綴じ穴が空いた単票の用紙で、これをファイルノートに綴じてシステマチックなノートとして使うものです(このファイルノートの事を多穴バインダーと呼ぶ場合もあります)。 もっとも、2穴を空けるだけでもハンドルを押し下げるチカラが必要なのに、30穴を穿孔するなんて、どれだけ大変なのかと心配する方もいるかもしれません。しかしこのグリッサー、用紙を本体側面のスリット(すき間)に正確に差し込んで、あとは半円形の青いハンドルを端から端まで「カーッ」と軽く走らせれば、キレイな綴じ穴が一気に美しく空けられてしまうのです。その軽快な使い心地と言ったらもう、「メカ物系文房具ファン」にはたまりません。このグリッサーさえあれば、プリンタ出力も文書類も、なんでも簡単に多穴バインダーに綴じることが可能。グリッサーはファイルノートの可能性を一気に高める重要なアイテムなのです。 船と港に桟橋が必要なのと同じように、用紙とファイルとの間には、パンチ関連製品は切っても切れない縁です。せっかく大切な製品なのですから、「仕方なく買う」のではなく、積極的に楽しんで選ぶ対象にされても良いのではないかと思います。 |
文房具をテーマにしたサイト「ステーショナリープログラム」主宰。オンラインショップ「信頼文具舗」店長。常にユーザーの視点に立ち、良質な文房具の普及に努めている
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