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和文化ダイアリー「旧暦日々是好日」

[2009-11-30]

 さて、旧暦日々是好日をすでにご存じのかたならば、「新年度版のレイアウトがどのように変化したか」に興味が集中するのではないでしょうか。このシリーズ、ほぼ毎回、紙面のレイアウトに多くの手が加えられ「深化」しています。また、ダイアリーでありながら、和文化に関係したグラフィックスや情報が大量に織り込まれ、一冊の読み物にもなっているので、その内容の更新も気になるところ。

 じっさいページを開くと、ファンにはすぐに分かる大胆なレイアウトの変更があります。四季折々の用語解説が各ページ見開きの内側、つまり綴じ側に寄せられているのです。この変更について、現段階で私は高月さんに詳細を確認していませんが、おそらく綴じノートでは一番記入しづらい部分、綴じ側近傍を読み物だけの領域にしてしまったのかもしれません。もしそうであるならば、賢明な策でしょう。

紙面を開いた様子。新年度版もページのレイアウトに細やかな配慮が。
紙面を開いた様子。新年度版もページのレイアウトに細やかな配慮が。(クリックで拡大)

 各月の最初のページには用紙の端の上下に渡り赤帯が印刷され、見出しの役目を。また紙面各所に配された数多くのグラフィックスは、そのサイズの大小や濃度の幅を上手に調整している様子で、ページを開いた印象は以前よりもメリハリのある、立体的な感じに仕上がっています。巻頭の12ページは、1年分毎日すべての月の満ち欠けを美しく並べて表現したグラフィックスが描かれ、ここにはメモ記入欄も併設されています。自分の体調や出来事を記入して、月との相関を確かめるという趣向です。

 旧暦日々是好日の、製品そのものについてのご説明はここまで。では、私たちはこの一冊を、どのように解釈したら良いのでしょうか。いま日本には数えきれないほど多くのダイアリーが販売されています。それを分類してゆくと、デザインやページレイアウト等の製品仕様で特徴を出しているものがひとつ、もうひとつには有名人の監修による製品があり、あとはいろいろ。

 この「有名人もの」って、製品仕様それ自体の魅力もあるでしょうけれど、ユーザーの多くは監修した人に対して少なからずシンパシーを感じて使っているはずです。その人の何かに頼りたい・その人をもっと知りたい・あるいは、共に歩みたい気持ちが隠れています。そう考えると、旧暦日々是好日は月に思いをはせる人、月と一緒にいたい人のためのダイアリーです。ふと見上げると夜空に浮かんでいる柔らかな光のお月さま。横目に見ながら歩いていると一緒についてきたり、ときに建物に隠れてしまったり。長い年月、地球と寄り添ってきた天体。日本の季節やお月さまをもっと知りたい人に、高月さんのお力を借りて12ヶ月を楽しんでみませんか。





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和田 哲哉

文房具をテーマにしたサイト「ステーショナリープログラム」主宰。オンラインショップ「信頼文具舗」店長。常にユーザーの視点に立ち、良質な文房具の普及に努めている

→  http://www.wada-denki.co.jp/bunguho/shop00.html

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