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みんな大好き、鉄道博物館

[2009-11-30]

イギリス国立鉄道博物館
イギリス国立鉄道博物館(クリックで拡大)

 海外でも、鉄道の発達した国はそれぞれ鉄道博物館を持っています。最高と言われるのは鉄道発祥の国イギリスのヨークにあるイギリス国立鉄道博物館で、機関車だけでも100両、その他車両も200両を保有しています(日本の鉄道博物館の保存車両は休憩スペース用の2両を含めて38両ですが、JRの博物館全てを合わせると100両を超えます)。

 年間70~90万人の来館があり、もと車両基地だった敷地の巨大なホールにずらりと並べられた車両群は、来訪者を圧倒します。ドイツではニュルンベルグにドイツ鉄道博物館がある他、ミュンヘンのドイツ博物館やドレスデンの交通博物館にも、多数の鉄道車両が保存展示されています。フランスではミュールーズの国立鉄道博物館、スイスではルツェルンの交通博物館が有名です。アメリカの国立鉄道博物館はウィスコンシン州の田舎町にあるせいかあまり知られていませんが、もともと国鉄が無く多数の私鉄で構成されていた国のこと、各種各様の鉄道博物館が全米にあるようです。インドや中国、韓国にもちゃんとした鉄道博物館が設けられています。

 この他にも世界にはいろいろな鉄道博物館があるはずですが、そもそも美術品や遺跡などではなく、産業遺産をそれなりの予算をかけて保存していくには、その価値に対する理解がある程度国民に浸透していることが必要です。鉄道だけの博物館を作るとなれば、その国の歴史において鉄道が重要な地位を占めていることも前提になります。また、博物館という以上は、車両展示だけでなく、各種資料の整理保存や教育活動も不可欠です。日本の鉄道博物館も、本当の価値は車両展示ゾーンでなく、館内の完全空調管理された収蔵庫にある膨大な資料なのです。鉄道博物館の充実度は、その国の文化レベルとその国で鉄道の占める地位をそのまま投影したものと言えるでしょう。

 それにしても、日本の鉄道博物館の年間入館者150万人というのは、イギリス鉄道博物館の倍近くです。あの大英博物館の年間入館者が490万人ですから、単一テーマの博物館としては、破格の数字です。日本人は、やはり鉄道が大好きなんですね。

ドイツ ドレスデン交通博物館
ドイツ ドレスデン交通博物館(クリックで拡大)

韓国の鉄道博物館
韓国の鉄道博物館(クリックで拡大)





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鉄学の道

山本浩(やまもとひろし)。南海電気鉄道勤務。学生の頃から鉄道好きの鉄道会社員の目線で鉄道業界のあれこれを書き下ろす。自社の貴重でレアな話題も時折飛び出します?

→  http://www.nankai.co.jp/

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