守るべき俺たちの自然
[2009-11-10]
自然への最大の配慮、それは近づきすぎないこと今もって何十年前の構想をそのままにダムを造る、という発想がまかり通る環境後進国家である日本(まあ中には本当に必要なダムもあるのかもしれないが)。まずは、国民一人一人の環境へ対する意識と、基本的な民度をもっと上げないといけないのではなかろうか。アジアの中では日本人は極めてモラリストだと言われるが、同レベルの豊かな経済環境を持つ環境先進国などに比べたら、日本人の環境に対する意識は低く、そこに緊急性はまったくもって感じられない。今まで簡単に出来る事さえやってこなかった大きなツケ。首都圏の川に関して言えば、今の時点ですでにそのツケは相当回ってきている。 山も依然ゴミは多い。大掛かりな廃棄物投棄問題から登山隊が高地に残してきた多くのゴミ、そして観光客によるポイ捨てまで、それこそ山のゴミ問題は世界規模で根深い。僕がホームマウンテンと位置付けている筑波山も、かなり少ないとはいえ登山道にゴミは存在する。残念ながら、観光化され、人気がある山になればなるほど、そこで目にするゴミの量もそれに比例するようだ。ペットボトルやコンビニ弁当、タバコの吸殻やガムや飴の包み紙。これらを躊躇なく山道に捨てる人間もまだまだ多いのが実状である。 個人で山に配慮する方法は簡単だ。それは「ゴミを出さない」または「ゴミを拾う」ということだけでは決してない。まずは、あまり大勢で山に入らないこと。大勢で山に入ると、知らぬ間にそこの自然に大きなインパクトを与えてしまう場合がある。だから基本的には少人数で山に入ったほうがいい。そして大勢で山に入ると、その仲間たちだけで満足し、山から多くを得る機会をも失いかねない。経験上、僕個人はそういう感覚をとても強く持っている。その人の実力や経験値にもよるが、僕はネイチャーアイロニングを行う人に対して極力ソロ活動を推奨している。 あとは、登山道からむやみに外れないことも大切である。自然は強いが、場合によってはことのほか繊細である。踏まれただけでこと切れる植物もあるし、その踏み跡から他の人の侵入をも誘発し、結果そこの環境、または生態系に大きな影響を与えてしまうかもしれないのだ。自然への最大の配慮、それは自然に極力タッチしないこと。難しいが、実はこれに尽きると思う。 |
松澤等(まつざわひとし)。サーフィン、カヌー、山登り、ロッククライミングなどのスポーツを経て2004年、エクストリームアイロニングジャパン(EIJ)発足。高い身体能力とユーモアセンスを取り入れた活動内容で国内のEI人気を着実に向上させている
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