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背中で感じろ! アークテリクス&グレゴリー

[2009-11-03]

このグレゴリー社であるが、今や誰もが知っている米国のアウトドアバッグ系一大ブランドである。

グレゴリー社製 デイ&ハーフ 紫トリム柄
グレゴリー社製 デイ&ハーフ 紫トリム柄(クリックで拡大)

「バックパック界のロールスロイス」との異名をとるように、その背負い心地は抜群に良い。日本では『デイ』と『デイ&ハーフ』というバックパックが若者の心を見事に掴み、今現在も街中を席巻している。グレゴリー製品は、まだ旧タグといわれるロゴだった80年代から僕は愛用してきているが、今は悲しくなるぐらい「どこの誰でも持っている」バックパックになってしまった。でも良いものは良いので、僕は懲りずに使っているが、正直ちょっとこそばゆい感もある。ちなみに僕が気に入っているデイとデイ&ハーフのデザインは「トリム柄」といってフチの色だけが本体と違うもので、持っているすべてのデイ系バックはすべてトリム柄である。なにげにちょっとしたこだわりがあるのだ。

このように、僕はバックパックについてはアークテリクスとグレゴリー、この2社の製品が、アイロニストになる遥か昔から大のお気に入りなのである。だからこの2社のバッグにアイロンを詰めて山に向かうようになっていったのは、僕にとっては当たりまえの必然なのだ。これら2社のバックパックは、長きにわたって僕のトレイルランニングを含めた山岳活動、及び山岳アイロニングを支えてきてくれた、言わば影の功労者なのである。

軽登山、またはトレイルランにおける僕のバッグパック内には、ゴア系レインウェア上下、速乾タオル、カロリーメイト、水(場合にもよるが、最低1リットル)、粉末アミノ酸、火を付ける道具(マッチorライターor火起こしセット)、携帯コンロ、コッヘル、コンパス、ヘッドランプ、ナイフ、清掃用ごみ袋、防水バッグ小(貴重品用)、携帯救急セット、そしてアイロンとアイロン台と、まあこんな感じである。アイロン台は片手に抱えて振り子の原理で走るか、またはバックパックによっては後ろにゴムで括りつける。

いろんな意味で余裕があるときは、ハーモニカ(ブルースハープ)や本、また最近ではモンベル社から出ている「野点セット」を持っていく場合もある。それにしてもアイロンとアイロン台はかさばるので、最近はこの2つの軽量カスタム化を本気で模索している。ちなみに、アークテリクスのアローだと、22リットルなのでこのくらいの装備で結構パンパンになる。

山での経験は、その山の状況や天候、そして装備によってもかなり違ってくる。徐々に経験を積む事で、自分の山行きには一体何が必要か判ってくる。そしてバッグパックも自分に合う・合わないが確実にあるので、徐々に一番しっくりするものを見極めていけばよいと思う。無論、購入前にお店で背負い心地をしっかりと確認するのは絶対に必要だ。いくらデザインが良くても、背負うと不快なバッグはいくらでも存在しうる。

それと「秋山には絶対にこのバッグで!」などと書いてある雑誌のフレーズをそのまま鵜呑みにしてはいけない。人や環境によって、それは全くフィットせず、また場合によっては完全にフィットするのである。だから自分のマニュアルは、自分の経験によって徐々に築くべきなのである。山で背負うバッグに、街使用という軽率さは皆無であるべきだ。けっしてデザインだけで決めない。これは絶対である。

バッグに限らず、アウトドアギアの進化はすごく早く、昨今のアウトドアブームなども手伝い、その流れは日増しにとても強く、また早くもなってきた。しかし、山で行うエクストリームアイロニングの世界に、この流れは一切ないし、これからも期待できない。だから僕らアイロニスト達は、今ある装備で山岳アイロニングに最良だと思えるものを選び、いろんな事を試しつつ、山でのエクストリームアイロニングに勤しんでいる。山では、まさに創意工夫の日々なのである。アイロン台が野外ではすぐれたテーブルになるように、携帯コンロが野外ではすぐれたアイロンの熱源にもなっているように。そんな中で、僕が信頼のおけるバッグはこの2社になっていったのである。

アローは日常でもヘヴィーユージング
アローは日常でもヘヴィーユージング(クリックで拡大)

心から敬愛するアークテリクス社とグレゴリー社のバックパック。これら偉大なるメーカーの汗と涙の結晶である機能的な山岳ギアを、僕はこれからも心をこめて積極的にフィールドにて使わせてもらうつもりである。いつの日か、山でのアイロニングという行為がメーカーに認められ、アークテリクス社から『スチームアロー』という名の防熱素材アイロンポケット付きバックパックが売られ、グレゴリー社からは『デイ&スチーム』という名の小型発電機能付きバックパックが発売される事を切に願って。これからも、彼らの変わらぬ継続と、その更なる進化に期待を込めて。今日も俺は山を駆け抜けている。背中に黒い「矢」を背負って。


KEEP THE IRON HOT.


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松澤 等

松澤等(まつざわひとし)。サーフィン、カヌー、山登り、ロッククライミングなどのスポーツを経て2004年、エクストリームアイロニングジャパン(EIJ)発足。高い身体能力とユーモアセンスを取り入れた活動内容で国内のEI人気を着実に向上させている

→  http://www.exironingjapan.com/

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