赤鉛筆のお話
[2009-11-02]
赤鉛筆で文章を直している「気分」に文章のあらすじを事前に検討する「ラフ書き」が出来上がって以降の本格的に原稿を書く期間はパソコン上での入力作業がほとんどです。けれども最終段階となる誤字や脱字のチェックについては、いちど原稿をすべて紙に印刷して赤鉛筆を手にしてしまいます。紙に打ち出してみると、画面上では気が付かなかった、おかしな言い回しやミスを発見できるので不思議です。このチェック作業、シャープペンシルでも、ペン類でも構わないのでしょうが、なぜか鉛筆を使ったほうが「文章を直している」気分になることができて不思議です。印刷された文字はインクベースなので、細くて濃くてハッキリとした輪郭です。対する鉛筆は、太めで素朴な輪郭の描線ですから、両者の差が、人の目にとっては都合が良いのかもしれません。 さて、さきほどのFineVermilionと書いてあった製品は三菱鉛筆の「消せる赤鉛筆」という製品です。鉛筆軸の後端に白い字消しが備わっていて、赤入れした後も筆跡を消すことができます。実際に試してみたところ、淡い字で書けば、筆跡はキレイに消えました。でも強い筆圧を掛けて書いたり、紙の種類によっては筆跡が多少残ることがあります。それでも、まったく消すことが出来ない赤ボールペンや赤ペンよりも充分実用になるものです。 赤鉛筆でそのほかに話題性の有るものと言えば、トンボ鉛筆の「木物語 黒赤鉛筆」が挙げられます。これは軸の全長の約7割が黒芯(硬度HB)、残りの3割に赤芯が仕込まれた2色鉛筆です。黒鉛筆と赤鉛筆を交互に使うお仕事のかた(本や雑誌の編集向け?)に便利な鉛筆。もちろん実際に使うとなると、軸の両端を鉛筆削りで尖らせることになります。昔はこういう削りかたを「貧乏削り」と呼んでいたのですが、歳がばれてしまいますね。 ところで以前に本などでも書きましたが、私は色の好みの問題で画材用の赤紫系の色鉛筆を赤鉛筆代わりに使っています。そう、鉛筆について言えば、バーミリオン(朱色)よりもバーガンディー(赤紫色)が好みなのです。 和田哲哉の「文房具に寄す」過去の記事 ・Thinking Power Notebookの新製品「トランプ」 ・今年も到来 手帳選びの季節 ・続・文房具を使い切る(工夫編) ・スッキリ系? モヤモヤ系? 文房具を使い切る ・キータッチに技あり HHKB長期使用レポート … |
文房具をテーマにしたサイト「ステーショナリープログラム」主宰。オンラインショップ「信頼文具舗」店長。常にユーザーの視点に立ち、良質な文房具の普及に努めている
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