愛すべきEIJの仲間達
[2009-10-20]
以前、この行為を突き詰めていく段階で、熱を帯びた僕の魂は歯止めが一切利かなくなり、独りよがりの暴走をしていた時期があった。自分が山でのアイロニングで得た感覚を、基本的には誰とも分かち合おうとしなかったのだ。 当時、まだ何のルール的線引きのなかったエクストリームアイロニング。ならば皆それぞれが経験を積み、それぞれの感覚を独自に磨いていけばよいと、その当時の僕は勝手に考えていた。アイロニングを通して自分の思想を築き上げ、常に己のペースでアイロニングに接する強い姿勢。今思えば、これは人は人、俺は俺という身勝手な思想である。僕は何よりも自分のペースを周りに乱されたくなかった。良く言えば、先駆者的思想とその情熱ゆえの行動だったのだ。 しかし、これは思い上がりと独りよがりも甚だしい愚考、そしてまた愚行なのであった。しかしである。僕がそんな状況の時でさえ、EIJの仲間の数人は僕を励まし続けてくれた。エクストリームアイロニングの未来は、本気で情熱を注いでいるあんたに掛っているんだぞと。だからそのまま信じて突っ走れよと。 今も仲間たちと会う度に、僕は当時の自分を思い出し、申し訳ない気持ちと恥ずかしさで一杯になる。そして同時に、仲間たちへの感謝の気持ちで一杯になるのだ。 今でも、ソロでのエクストリームアイロニング活動こそ、このスポーツの未来に繋がるものだと僕は確信している。しかし、それは仲間あってのソロ活動であり、仲間たちとの強い絆無くしてこのスポーツの未来は無い。先日集まったEIJの競技アイロニングに携わるメンバー達を見て、その想いはさらに強まった。彼らがいるからこそ、僕はアイロニストとしての自分を保つ事が出来てきたのだ。今の仲間がいなかったら、とっくの昔にアイロニングは辞めていたかもしれない。 以前、住み慣れた外国から日本に完全帰国を果たした直後、僕は大きく生活のバランスを崩してしまった時期があった。もはや日本の日常についていけなくなっていた僕は虚勢を張り、見栄を張り、すべての事柄に興味を失った。心は荒れ、意味のないウソをつき、自暴自棄になっていたのだ。そしてその結果、当時の大切な友人や仲間を数人失った。恥ずかしいが、これは本当の事である。その後、僕はエクストリームアイロニングをライフスタイルに組み込んだ事で、徐々に日本での生活バランスを取り戻し、失いかけた友人の多くを取り戻すことができた。そして今度は、情熱を注いだエクストリームアイロニング活動を通して、新しく頼もしい仲間たちを得る事が出来たのである。 僕が今、最も大切にするべきものは「仲間」の存在をおいて他にない。それは愛する人も含め、プライベートでの友人達や、EIJの仲間たちも含めた全員の事である。無論、このコラムを読んでくれている男の隠れ家オンラインの読者の皆さんや、男の隠れ家オンライン自体だって、僕にとっては大切な、無くてはならない仲間達なのである。いつも僕が尊重してきた「個」は、「仲間」の存在があって初めて活きるし、より大きな意味を持つ。僕がここで激しいコラム展開が出来ているのも、担当してくれている尾崎さんを始め、自転車の青木氏、ちょうどいいのかせきさいだぁ氏、文具の和田氏、そしてデジタルの戸田氏などの魅力あふれるコラムらに、勝手な仲間意識とライバル心を勝手に燃やしているからなのである。ここでコラムを書いている皆さんは、もはや僕の頼れる仲間なのだ(かせきさいだぁ氏、今度ぜひ中野行きましょうね)。 僕は、知らぬ間に相手との間に壁を作る癖がある。親しくなればなるほど、その壁も出来やすいという偏屈な性格である。アイロニング活動についてはなおさらそうだ。理解されそうもない人へは、自分がアイロニストである事を一切伝えてこなかったのだ。しかし、格好や見栄や体裁から、一体何が生み出されるというのか。これからは、すべてさらけ出す事で、もっと世界を拡げてみたい。誰が何と言おうが、俺はエクストリームアイロニスト。誇り高き仲間たちがいる、エクストリームアイロニングジャパンの日本代表メンバーなのである。 ちなみに、EIJの仲間達とは最初から壁など一切無かった。そこにあるのは、アイロニストとしての熱い友情と、ほとばしる蒸気だけなのである。現時点で活動しているEIJの鳥井、大塚、金城、堤、丹代、新井、安達、超人、星野、そして筋トレ中のサミーヘイガー。俺は蒸気的な貴様たちを心の底から誇りに思っている。これからも蒸しつ蒸されつ一蓮托生精神でよろしく頼みます。そして我こそは、と思う方がいたら、どうぞお気軽にEIJまでご連絡ください。但し、EIJはそんなに甘くはないですが。 仲間達との強い絆。 そこには、やはりシワがあってはならないのである。 IRON ON.
>>松澤等の「エクストリームアイロニング」 次週へつづく 松澤等の「エクストリームアイロニング」過去の記事 ・アイロニング・ブートキャンプ ・出来る男のアイロン『モテ掛け』 ・アイロニストの湘南日記 ・ツインピークス・筑波山岳アイロニング ・全日本アイロニング選手権構想 … |
松澤等(まつざわひとし)。サーフィン、カヌー、山登り、ロッククライミングなどのスポーツを経て2004年、エクストリームアイロニングジャパン(EIJ)発足。高い身体能力とユーモアセンスを取り入れた活動内容で国内のEI人気を着実に向上させている
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