スッキリ系? モヤモヤ系? 文房具を使い切る
[2009-10-05]
文房具の良さを語るのに、歴史やストーリーはいらない。 オンラインショップ「信頼文具舗」の和田哲哉氏が、 「良い」文房具と共に暮らす魅力を伝える信頼コラム。 筆記具を使い切った時の気持ちは?文房具の多くは消耗品です。万年筆やボールペンならばインクが減りますし、ノートはいずれ最終ページにたどり着きます。皆さんは、これら製品を使い切った時に何かを感じることはありますか? たしか中学生の頃だったか、当時からいくつものボールペンを持ち歩いていた自分でしたが、物を大切にするという気持ちは残念ながらそれほどでもなくて、6割程度使って飽きると家族にあげてしまうなどいい加減な感じにしていました。そんな時に、クラスの友達数人がボールペンのインクを使い切る競争をしていて、最後まで使ったボールペンの替芯を見せてくれたのです。競争とは英語の勉強とからめていたもので、ノートに英単語を大量に書き写して暗記し、その勉強の証(あかし)が空っぽになった替芯というわけなのです。まだ油性ボールペンが主流でしたから、1本のボールペンを使い切るのは簡単なことではありません。私はその使い切ったボールペンの新鮮な風景にいたく感激した覚えがあります。 いっぽう、使い切る頃にスッキリしない筆記具も多少あります。例えば繊維質のペン先を備えた細字ペンや蛍光ペン、しかもインクの残量が見えないタイプのもの。インクが無くなる頃になっても、スパッと書けなってしまうのではなく、かすれた線でしばらく使えてしまいます。そもそもそのこと自体が交換時期を知らせるものであり突然書けなくなるよりは有り難いはずなのですが、なんだか惜しいようなモヤモヤした気持ちで捨てることになります。 細かく言えばシャープペンもモヤモヤ系かもしれません。ノックができなくなって、(必ず1回は)「故障かな?」と心配すると、じつは芯が無くなりました! って言う感じになります。そうそう、シャープペンは使い切りの時はモヤモヤ、新しい芯が顔を出して始めてスッキリするパターンでしょうね。 |
文房具をテーマにしたサイト「ステーショナリープログラム」主宰。オンラインショップ「信頼文具舗」店長。常にユーザーの視点に立ち、良質な文房具の普及に努めている
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