天日干しを手挽きに・・・あくなき探究心で飛躍した新進気鋭の蕎麦職人に出会う(前編)
[2009-10-02]
宮下裕史さんの推薦で雑誌に紹介されたのを機に、地元客に混じって蕎麦好きの客が来店するようになった。舌の肥えた客のレベルに合わせて、さらに自家製粉、玄蕎麦の殻を剥くことから自家製粉、生粉打ち、天日干し・・・と加速度を上げて、美味しい蕎麦を追求してきた。 十年足らずの間に急成長を遂げたのは、なんといっても、ご主人の情熱と行動力だ。蕎麦は人なり、とはよく言ったものである。 「いい人との出会いに恵まれてラッキーだった」というが、名のある蕎麦屋さんとの交流を可能にしたのは、鈴木さんの真っ直ぐな人柄だろう。食べ終わって話を伺っているうちに、趣味の渓流釣りの話になった。蕎麦のために今は封印しているが、釣りにもかなり凝ったそうで、一つのことにとことんのめりこむ資質は蕎麦との出会い以前にすでに持っていたようだ。 「先輩の蕎麦屋さんと話しているのが楽しくて、自分の居場所が見つかったと思った」 いい出会い、とはまさに私の思いと重なる。いい蕎麦屋さん、いい蕎麦職人に出会って、ついつい筆が進んでしまった。肝心の蕎麦までまだ辿り着かない。そこで、今回は2回続けて流山「すず季」のご紹介をすることにした。後編では料理と蕎麦について語ろう。(後編へ続く)
阿部文枝の「ほろ酔い蕎麦屋めぐり」過去の記事 ・こっそり通いたくなる空間と蕎麦 住宅街の隠れ家蕎麦屋が新たに開店! ・那須の在来種か?旅先で出会った「那須野秋そば」を食する ・「ソバリエ」とは何ぞや。山形の「ソバリエ」の掟を心の片隅に置いて蕎麦を手繰る ・長野で80歳の女性蕎麦打ち職人に出会って、「蕎麦コラム」再開の決意を新たにする |
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