文房具で出来たタイムマシン
[2009-09-21]
文房具の良さを語るのに、歴史やストーリーはいらない。 オンラインショップ「信頼文具舗」の和田哲哉氏が、 「良い」文房具と共に暮らす魅力を伝える信頼コラム。 集計用紙の裏面が入り口9月下旬、秋も深まってまいりました。涼しさが寒さへと移ろい、ちょっと寂しい季節。今日はなんとなく、自分が小学生だった頃を思い出したのでした。 その頃と言えば、実家の店の経理を手伝う母親のかたわらで、紙とボールペンを借り、絵を描いて時間をつぶしていた記憶がよみがえってきます。紙とは、三越や伊勢丹の包装紙か、経理に使われていた用紙の裏面です。 経理での用紙。母は今でも当時と同じ製品を使っています。さっそく借りてきました。コクヨの「集計用紙」です。表紙のデザインが当時のものとはだいぶ変わっていますが中身はほぼそのまま。B4判の横使いなので結構大きい。紙面いっぱいに広がる横罫線の風景は、デスクに置いてみると壮観です。ページの上下に目盛りが付いていて、これに合わせ直線定規で適宜縦線を引き、好みの書式にして使います。パソコンで言うならば、表計算ソフトのワークシートそのものです。 せっかくなので1枚切り離し、当時のように裏返してみました。もしかして三十数年ぶり? うっすらとオモテ面の罫線が透けて見える薄手の紙。指でさすると当時と紙質が少し違うような。それでも、この紙面を眺めているうちに、帳面を付けていた小さな部屋と障子越しの日差し、そろばんをはじく音、お店の仕込みをする人達の活気や煮物の香りなど、次から次へ。鋭敏な子どもの五感が受けとめていた、あの時のすべてのことが一気に湧き上がってまいりました。 |
文房具をテーマにしたサイト「ステーショナリープログラム」主宰。オンラインショップ「信頼文具舗」店長。常にユーザーの視点に立ち、良質な文房具の普及に努めている
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シルバーウィーク、いかがお過ごしですか?
連休中ということで輪ゴムに続いてのトリビアねたでおつきあいください。
... といいますか、文房具をテーマにしたサイト「ステーショナ -
2009-09-22 09:39:05 [楽文堂]
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