こっそり通いたくなる空間と蕎麦 住宅街の隠れ家蕎麦屋が新たに開店!
[2009-09-18]
蕎麦は2種類。細挽せいろは丸抜きから、玄挽田舎蕎麦は玄蕎麦から自家製粉。ともにつなぎを1割入れて打っている(写真左が田舎、右がせいろ。撮影用のため量が少ない)。 せいろは長野塩尻産の夏蕎麦と茨城境町産のブレンド。田舎が茨城産筑西産の玄蕎麦。とくにせいろには風味があって美味しかった。夏蕎麦の味わいが色濃く出た結果だろう。これから、北海道の新蕎麦、続いて茨城、長野、福井など産地は順次変わっていくそうだ。蕎麦つゆは「土山人」と同じく、もり汁は関東風、温かい蕎麦のつゆは関西風。この選択には大いに賛同する。 店主お勧めのつまみは写真の辛味鳥。千葉・茨城のブランド鶏「美桜鶏」をさっと湯がいて、辛味大根おろしと和えた。これが絶妙の味わい。柔らかなササミと辛い大根の組み合わせが後を引いて、酒の肴にピッタリだ。辛味大根を使った料理で蕎麦屋らしさを出した。ほかにも、焼き味噌、わさびいも、板わさ、出し巻きなど蕎麦屋の定番つまみを用意している。酒肴は「土山人」より永山氏や江戸蕎麦の影響が大きいようだ。 「1杯飲んでアテをつまんで、最後に蕎麦を手繰るような使い方をしてもらいたい。昼酒をやってくれるような店になるとうれしいですね」 価格を抑え目にしているのも経営戦略的に正解だと思う。何よりも店の雰囲気がよい。接客は笑顔が印象的な奥さんの久美子さん。贔屓にしてこっそり通いたくなるような、隠れ家蕎麦屋がまた1軒誕生したといえよう。
阿部文枝の「ほろ酔い蕎麦屋めぐり」過去の記事 ・那須の在来種か?旅先で出会った「那須野秋そば」を食する ・「ソバリエ」とは何ぞや。山形の「ソバリエ」の掟を心の片隅に置いて蕎麦を手繰る ・長野で80歳の女性蕎麦打ち職人に出会って、「蕎麦コラム」再開の決意を新たにする |
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