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日本の自転車事情~道路交通法の落とし穴

[2009-09-18]

道路交通法の遵守が危険を助長する?


もう一つ、日本の道路交通法の矛盾点を紹介したい。
日本の道路交通法には、こうした条文もある。

P9130374.JPG
(クリックで拡大)


説明すると、こういう事だ。
”自転車が左折、もしくは右折する時は右腕を方向指示器代わりにし、下記写真の様に、その行為が終わるまでその合図を継続しなければならない”

つまりは ”自転車が左折、右折(注1)する時は片手運転をしろ” 、という事なのだ。

片手運転!? …大人ならまだしも、これを小学生や、幼児を乗せた主婦、高齢者の方がしたら事故の原因になる危険性は格段に高まる。

(注1)自転車の場合、基本的には二段階右折なので、右折の時は片手運転にならないこともある。

一時期、自転車にも方向指示器を付けるべきか? という議論があったそうだが、”コストがかかり売れなくなる” 、”法律で決まらないと設置できない” といったメーカーの意向で立ち消えになったそうである。
自転車の方向指示器…これ、あったらかなり便利だと思うのだが…。

でも、曲がる時に腕で合図をせず、取り締りを受けた人なんていないですよね。しかも警察官でさえ、そんな合図をしながら走行しているのを見た人は、殆んどいないはずだ。

以上からわかること…それは、なんとなく自転車のルールはある。
しかし、それを教える人、理解している人、守っている人、そして、それを取り締まる人も、いなのが日本の現状なんです。

それだけ、自転車という存在が軽視されてきた証拠でもあろう。


自転車の道路環境を整備することが、
新たなライフスタイル創出につながる


では自転車は、どこを走るべきか?
結論は、”車道を走るべき” である。自転車活用推進研究会の小林事務局長もそう力説している。

日本の自転車道は、その殆んどが下写真の様な状態だ。

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↑歩道に自転車道があると危険だ。歩道は、やはり歩行者のみにするべき。(クリックで拡大)


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↑これは四谷にある自転車道。ど真ん中に街路樹が…。日本では形式ばかりで、実用的でない自転車道が多い。(クリックで拡大)


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↑車道にある場合でも途切れ途切れで、歩道に退避しなければならないケースが多い。(クリックで拡大)


とにかく、日本の自転車道は中途半端。気休めでしかない。

日本では自転車道が設置されているのは、都心部や河川敷などが中心。生活と密接に関わる場所に設置されていることは殆んど無い。買い物や、通院、通勤、通学など、生活に密着したルートに自転車道を設置するべきだ。

その理由として、下記のデータはある。
日本人が自転車に乗る主な理由をデータにしたものだ。

一位:買い物…60%
二位:通勤・通学…15%

以上からも、自転車道の整備が、もっと生活圏内で拡充される必要性があるのは明確だ。

青木 勇

青木勇(あおきいさむ)。自転車ツーキニストにしてトライアスロン選手。週1〜2回のチャリ通では自宅から会社までの往復約60kmを走る。本コラムでもストレスの多い「電車痛勤」ではなく、快適でエキサイティングな「チャリ通」の楽しさをすすめている

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