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日本の自転車事情~道路交通法の落とし穴

[2009-09-18]

では日本にとって、ここ数十年の経済発展とは何だったのか、振り返ってみよう。

・車が安全で快適な暮らしを実現
・日本の国土の25倍を誇るアメリカを目標にした都市計画
・その場限りの対処療法

以上の3点が挙げられる。
車社会の日本。日本人は車が無いと生活出来なくなってしまっているのだ。それを如実に表すデータがある。

・5km未満の移動で車を使用 → 40%
・5~10km未満の移動で車を使用 → 42%

上記から分かることは、10km以内の移動で車を使用している人は80%を超える、ということだ。国土の狭い日本にも関わらず、車社会となっているのだ。

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さらに日本は、もう一つ大きな課題を抱えている。それが ”高齢化” だ。
しかも高齢化が進むにつれ、車を運転していた人が、自転車に乗り換えるケースが増えている。データによると6割の高齢者が自転車に乗り換えようとしているそうだ。

しかし、高齢者の方達が安心して走れる道路があるだろうか? 高齢者の方達が、あの過酷な車道を走れるか? 危険極まりない。その辺りの問題も含めて検証したい。


曖昧な日本の自転車ルール


まず、この標識を見て欲しい。よく見かけるはずだ。
では、この標識が、どの様な意味を示しているか分かります?

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”歩行者が居るので、気をつけて走行すべし” もしくは ”歩行者と自転車専用の歩道” …殆んどの方が、そう思うはずだ。

でも違うんです。
本当の意味は…下記の条文(道路交通法より抜粋)の通りなんです。

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簡単に説明すると、『自転車が歩道を走る時は、歩行者に注意しながら ”徐行” すること。しかも歩行者の邪魔になる時は一時停止しなければならない』という意味なんです。

では条文にある ”徐行” とは、どの位のスピードか、というと、5~7km/hなのだ(これは国会の答弁で警察庁長官が発言している)。

”5~7km/h” というと、早足で歩くスピードであり、ジョギングよりも遅いスピードだ。つまりは、本来、自転車は歩道では走行できないのだ。

P9130357.JPG
↑上の条文は、自転車が歩道を走行できる条件を記している。(クリックで拡大)


押して歩くか、もしくは歩道に人っ子一人いない時だけ、走行できるのである。人が居ない歩道…そんな歩道が日本のどこにあるというのだ?

茅ヶ崎サザンビーチにあるサイクリングロード
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多摩川サイクリングロード
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上記2枚の写真を見て欲しい。
例の標識があるので自転車で走行することは駄目なんです。厳密に言うと道路交通法違反で検挙されるんです。サイクリングロードなのに自転車が走れない…こんな可笑しな話があるだろうか。

でも、『この標識を守らなかったから検挙された』、なんて聞いたこと無いですよね。つまりは、あいまいな交通規則が存在し、それを警察官も住民も知らないだけ。日本の道路交通法は自転車にとって、曖昧な点だらけなんです。

青木 勇

青木勇(あおきいさむ)。自転車ツーキニストにしてトライアスロン選手。週1〜2回のチャリ通では自宅から会社までの往復約60kmを走る。本コラムでもストレスの多い「電車痛勤」ではなく、快適でエキサイティングな「チャリ通」の楽しさをすすめている

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