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デンマーク自転車考

[2009-08-20]

デンマークでは、自転車はずっと青信号


首都コペンハーゲンには300kmに及ぶ自転車専用道路がある。
その自転車専用道路だが、幅が2.5m(最低でも1.7m)もある。2台が並んで走れる、ユッタリした道幅だ。しかも自転車専用の信号があるのだが、凄いのは直進用、右折用の信号もあること。デンマークでは道路の優先順位が乗用車よりも自転車の方が高いのである。

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そして、もっとも驚いたのは、『グリーンウエイブ』という仕組みだ。
デンマークでは自転車通勤しやすいように、自転車が赤信号で止ることが無いようにしている。

例えば、自宅から職場まで、ずっと20km/hで進めば、止らずに辿り着けるという仕組みになっているのだ(乗用車だと20km/hでは走れないので、必ず赤信号で止ることになる)。

デンマークでは乗用車よりも、自転車の方が早く、快適に目的地に着ける様にすることにより、『自転車に乗りたい』と思える様な交通環境を作っているのだ。

ちなみに、グリーンウエイブの仕組みだが、説明すると、長くなってしまうので割愛させて頂くが、国を挙げて作り上げたシステムが確立されているのだ。素晴らしい!

日本だと自転車は車道を走ればいいのか、それとも歩道なのか、分かりにくい。交通ルールにグレーゾーンが多いのとは雲泥の差である。

自転車利用促進の為に実行していること


デンマークは世界で最も自転車に乗りやすい国を目指している。その一例を挙げよう。

(1)税金控除
自転車に乗った距離ごとに税金を控除している。乗れば乗るほど税金が減額されるのだ。ちなみに乗用車でも、税金控除があるが、ガソリン税と相殺されてしまう。

さらにデンマークでは車を購入する費用が高い。デンマークには国産車がない。輸入車の関税が高いだけでなく、購入時に消費税が180%!! もかかるそうだ。つまり100万円の車を買おうとすると、280万円を払わなければならない。これも自転車に乗る大きな理由の一つであろう。

(2)無料の駐輪スペース
日本では、公共の駐輪スペースでは、多少なりとも料金がかかってしまう。これが結構面倒くさい。しかしデンマークでは、無料で置ける場所が多数ある。

(3)盗難防止対策
RFIチップを自転車に内臓させれば、万が一盗難に会ってもGPSで自転車の位置を検索できる様になっている。これは日本の防犯登録より、断然効果的であると感じた。

(4)国が本気で自転車普及に取り組んでいる
日本では、自転車で登校や通勤をすることを禁止しているケースが非常に多い。日本では、『自転車に乗ること=危ない&遊び』というイメージが浸透している様に感じるのだが、デンマークでは正反対だ。

まず、デンマークでは学校で自転車の交通ルールをしっかり教えている。しかも、政治家も言葉だけでなく行動で示している。国会議員やコペンハーゲン市長も自転車通勤している。公用自動車ならぬ ”公用自転車” があるほどだ。

国が言葉だけでなく行動で態度を示す…どこかの国の議員方さんも見習って欲しいですね。

(5)自転車の交通環境整備
コペンハーゲンの自転車通勤・通学利用率を現状の35%から50%にする。2015年にはCO2を一切輩出しない都市にする。世界一、自転車に乗りやすい都市を作る。

青木 勇

青木勇(あおきいさむ)。自転車ツーキニストにしてトライアスロン選手。週1〜2回のチャリ通では自宅から会社までの往復約60kmを走る。本コラムでもストレスの多い「電車痛勤」ではなく、快適でエキサイティングな「チャリ通」の楽しさをすすめている

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